「介護予防・日常生活支援総合事業」とは?「介護認定を受けなくても利用できる」サービス内容や活用法を解説
まだ介護申請するほどでもないけど、少し不安」という人の相談に無料でのってくれるのが「包括」だ。
包括に在籍している専門家
ここには、介護分野の専門職である「ケアマネジャー」、福祉制度の専門職である「社会福祉士」、医療・保健分野の専門職である「看護師」または「保健師」が属している。
・社会福祉士
・看護師
・ケアマネージャー
・保健師
包括って何?基本のQ&A
浅井さん:正式名称は「地域包括支援センター」。簡単に言うと高齢者のための“よろず
相談”ですね。
記者N:名前だけ聞いても、何をするところなのかよくわからないですね…。
浅井さん:そうなんですよね。だから地域によっては「高齢者サポートセンター」などと
、わかりやすい愛称を使っている場合もあります。お住まいの地域の包括を調べてみてく
ださい。
「包括」で相談できること
●介護サービスの利用方法を聞く
●要介護認定申請の代行をしてもらう
●要支援・要介護予防のケアプランを作成してもらう
●高齢者の見守りをしてもらう
●ケアハウスや公的介護施設、民間施設の情報提供や申込方法を聞く
●介護認定で「要支援」となった人のケアマネジャーを担当する
●その他、高齢者の介護、福祉、健康、医療などに関するさまざまな相談、など
早めに包括に相談して気軽に利用を
「包括は、役所の介護保険課でまかないきれない部分を補うために作られた出張所のようなものです。
住民が行きやすいよう、中学校区に1施設の割合で設置され、全国に5404か所(支社等を含めると7409か所)あります。
利用者の住所によって担当包括が決まるので、介護が必要となる親が住んでいる市区町村のホームページや、役所の介護保険担当窓口への問い合わせなどで包括の連絡先を確認しておくといいでしょう」
包括は本格的な介護の前段階で利用する施設で、相談できることは多岐にわたるが、中には利用を拒む人もいるという。
「私は地域の支援活動もしていて、高齢者の見守り訪問に行くこともありますが、『まだ大丈夫。介護サービスのお世話にはならない』というかたもいます。早めに包括に相談した方がその後の流れがスムーズになるので、気軽に利用していただくのがいいと思います」
取材・文/苗代みほ イラスト/あらいぴろよ
※女性セブン2024年2月29・3月7日号
https://josei7.com/
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