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2024.02.19 06:00
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週刊脳トレ|答えを一致させないことがポイントの変わった問題「色違い読み上げ」
デュアルタスクのようにまったく別個の作業を同時並行で行うというのは、一見特別なことのように思えますが、少しも珍しいことではありません。食事の支度であれば、魚を切りながら、煮物の様子を伺うといったことがあると思います。むしろ人間の活動では、デュアルタスク(二列並行作業)やマルチタスク(複数並行作業)の局面の方が多いくらいでしょう。脳のこうした機能がうまく働いていれば同時並行だけでなく、ジャンルの異なる作業を短時間で切り替えながらスムーズに片づけていくことも可能になるのです。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。