兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第235回 在宅介護の醍醐味】
若年性認知症の兄の特別養護老人ホーム入所は未遂に終わり、これまでの日常が戻ってきたツガエ家です。兄をサポートする妹のツガエマナミコさんは、もうしばらく在宅介護をする覚悟を決めたものの、排泄のトラブルは変わらぬまま。加えて新たなな悩みも発生の兆し。かつて食事することを忘れてしまい食欲がなくなった兄に、別の変化が起きているようです。

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食欲不振から一転、よく食べるようになったものの…
先日テレビで「“風邪予防にはビタミンC”はもう古い。実際はビタミンCを摂っても風邪の予防効果はそれほどない」と流れているのを聞き、まさに風邪予防のためにと箱で買い込んだミカンを眺めてガッカリしたツガエでございます。
ほかにも、我々世代が学校で学んだことが、今や変化していることを知り、60年も生きてくると、間違っていることをいっぱい頭に詰め込んでいるのだな、としみじみ感じ入りました。でも次の世代ではまた逆転して“やっぱり風邪予防にはビタミンC”となるかもしれないですもの。実際、20年以上風邪で寝込んだことのないわたくし。それはビタミンCのおかげだと思い続けていきます。
さて、兄は相変わらず穏やかで、毎日テレビの前に座ってコックリコックリしております。
最近気になるのは、認知症にありがちな”際限ない食欲