<入れ歯>最新事情をコミックレポート!「50代で部分入れ歯を選ぶ人も多い」【歯科医師解説】
「痛い」「見た目が悪い」など、入れ歯にマイナスのイメージを持つ人は多い。しかし、入れ歯の技術は常に進化しており、最近では自然の歯に近く、痛みの少ないものも登場している。専門のクリニックではどんな治療が行われているのか?入れ歯のメリットのほか、受診から完成までの様子をコミックでレポート!
教えてくれた人
西山雄一郎さん/歯学博士。ハイライフ日本橋歯科医院勤務。鶴見大学歯学部(口腔リハビリテーション補綴学講座)専任教員。日本補綴歯科学会専門医。
マンガで学ぶ「入れ歯最新事情」
「入れ歯」最新事情を歯科医師が解説
「患者さんの中には、『入れ歯は年を取ってからするもの』と思っている人が多いのが現状です」と言うのは、ノアデンタルオフィス院長の諌山正典さん。
「年齢に関係なく、歯周病や虫歯で歯が抜けると入れ歯が必要です。『私はまだ大丈夫』などと過信して、歯医者控えを続けていると、入れ歯予備軍になっていることもあるんです」(諌山さん・以下同)
歯の喪失は、加齢とともに高くなるのも事実。厚生労働省の調査(※)では、後期高齢者の自歯の平均値は約16本。本来の歯の数(28本)の半数近くが失われており、約3割の人が総入れ歯を使っているという。
「40代頃から徐々に歯が抜ける人が増え、70才を過ぎると一気に10本くらい抜けることもあるからです」
ただ、入れ歯をすすめられると、「もう終わりだ」と落ち込む人が多いという。
「最悪なのは、治療をせずに歯のない状態を放置しておくこと。よく噛めなければ消化もできず、将来的に認知症のリスクが上がるといわれています。入れ歯を正しく装着することで健康被害のリスクが下げられるなら、すぐに検討すべきです」
最近は、使用感のよい入れ歯が続々登場している。早速入れ歯の現状を見てみよう。
(※)2016年の『歯科疾患実態調査』(厚生労働省調べ)より