【住空間を快適にする】60才を過ぎたら捨てるべきものと捨てた実例「ハイヒール」「夫のVHSビデオ」ほか
住み慣れた自宅で最後まで生活するには、体が元気に動くうちに「体力が衰えても生活しやすい住空間に整えておく必要がある」と、住空間コンサルタントの大久保恭子さん。60才過ぎたら、リビングのワンルームで暮らせるくらいまで持ちものを減らすといいという。60才以上の女性読者が実践した「捨てたもの」実例も紹介する。
※本文中のコメントは『女性セブン倶楽部』会員(全国の60才以上女性)571人が回答(回答期間2023年9月12~19日)したアンケートの「還暦を機に捨てたもの・やめたことがある」の項目より抜粋しました。
教えてくれた人
住空間コンサルタント 大久保恭子さん
東京23区の中古マンションの住みごこちを評価するサイト「マンション評価ナビ」の企画・運営を行う。著書に『「最期まで自宅」で暮らす60代からの覚悟と準備』(主婦の友社)など。
60才過ぎたら「居住空間」で捨てるべきものとは?
60才過ぎたら、家の中の“もの”を捨てていきたい。ゴミや不要品はもちろんだが、それ以外で何を捨てたらいいのだろうか。
「人間は視界に入らないものは、使わなくなります。ですから、暮らしやすい1階を居住空間にするなら、目に入らない2階や天袋、床下収納に置かれたものは捨て、ないものとして生活できるよう整理するのがおすすめです」
とは、住空間コンサルタントの大久保恭子さんだ(「」内以下同)。
必要なものは1階に置き、中でもよく使うものは、棚の中段に収納しよう。
「棚の上や下に置くと踏み台を使ったり、しゃがんだりする必要があります。これらの行動は転倒のもと。必要なものは手を伸ばせばとれる場所に置き、常に目に付くよう棚の扉を外しておきましょう」
また、火や油を使う料理や調理器具を少しずつ減らしていくのも大切だという。
「ガスコンロでやけどをしたり、火災を起こす高齢者は多いんです。最近は、電子レンジで揚げ物や焼き魚を作れる調理グッズもありますから、活用するのもおすすめです」
◆大久保さんおすすめ! 捨てるべきもの
□ 2階の使用
□ 天袋と床下収納の使用
□ 食器棚などの扉
□ ガスコンロ(火を使う調理器)
□ 油ポット&油もの調理