“なす”をフレンチ風に!アレンジレシピ8品|フルーツやハーブと、アンチョビやヨーグルトを使って、歓声があがる多彩な味わいに【料理家・加藤巴里さん】
夏の「なす」はみずみずしく、カリウムが豊富なのでむくみやほてり解消に効果的。価格もお手頃なので、いまこそ毎日食べたい食材です。そこで、フランス料理を得意とする料理家の加藤巴里さんに「なす料理」を教えてもらいました。トロッと食感からポタージュまでいろんなおいしさが楽しめます。「フランスの定番料理『なすのキャビア』のようにペースト状にしたり、油でじっくり加熱してトロッとした食感にしたり、焼いて香ばしさを出したり…。調理法によって違った味わいを楽しめるのがなすの魅力です」(加藤巴里さん)
※材料は2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
なすの炊き込みご飯
炊き上がりに歓声が上がること間違いなし!
<材料>
なす…3本
玉ねぎ…1/4個
鶏もも肉…1枚(200g)
米…1合
にんにく…1/2片
しょうが…1片
カレー粉・塩…各小さじ1
トマトペースト…大さじ1/2
ヨーグルト…50g
オリーブオイル…大さじ2
パクチー…適量
<作り方>
【1】なすはへたを切り落として2cm幅の半月切り、玉ねぎは粗みじん切り、にんにくとしょうがはみじん切りにする。鶏もも肉はひと口大に切り、塩小さじ1/2を振る。
【2】フライパンにオリーブオイル大さじ1(分量外)を入れ、なすの両面に焼き色をつけて取り出す。
【3】【2】のフライパンにオリーブオイルを入れ、玉ねぎと塩小さじ1/2を加えてあめ色になるまで炒める。にんにくとしょうがを加えて香りが出てきたら、カレー粉とトマトペーストを加えて炒める。鶏肉とヨーグルトを加え、鶏肉の表面が白くなったら火を止める。
【4】米は洗って30分浸水させてから、沸騰した湯で4分茹で、ざるにあげて水気を切る。
【5】クッキングシートを丸く切って鍋底に敷き、【2】のなすを並べる。【3】を重ね入れ、最後に【4】を加える。蓋をして中火で1分加熱してから、ごく弱火にして15分加熱して火を止める。
【6】10分蒸らして器にひっくり返し、パクチーをのせる。
<ポイント>
具材を混ぜ合わせて取り分ける。米を茹でてから炊くので、パラッとした仕上がりに。
なすサラダ
なすとフルーツは好相性! ひと皿でお腹も満足
<材料>
なす…3本
ミニトマト…2個
キウイ…1個
サラダ油・ベビーリーフ・リコッタチーズ…各適量
オリーブオイル…大さじ1
バジル…1枝分
レモン汁…小さじ2
塩…小さじ1/3
こしょう…少量
<作り方>
【1】なすはへたを切り落として皮をむき2cm幅の輪切りか半月切りにする。ミニトマトはへたを取り、横半分に切る。キウイは皮をむいて1cm幅のいちょう切りにする。
【2】フライパンの底に回る程度にサラダ油を入れ、なすに色をつけないように低温で揚げ焼きにする。バットに取り出し油を切る。
【3】器にベビーリーフ、ミニトマト、キウイを盛る。
【4】ボウルに【2】とオリーブオイル、ちぎったバジル、レモン汁、塩、こしょうを入れて混ぜ、【3】の上に盛る。リコッタチーズを全体に散らす。
なすのポタージュ
なすに海と山の旨みでコクをプラス
<材料>
なす…3本
スライスベーコン…2枚
アンチョビー…小さじ1
オリーブオイル…大さじ4
こしょう…少量
水…3/4~1カップ
塩…適量
酢…小さじ1
食パン…1/3枚(6枚切り)
<作り方>
【1】なすはへたを切り落として皮をむき2cm幅の輪切りにして水に10分ほどさらす。ベーコンは細切りにする。
【2】鍋にオリーブオイル大さじ2を入れ、なすとベーコンを弱火で炒める。なすの色が変わってきたらアンチョビーとこしょう、水を加える。煮立ったら15分ほど弱火で煮る。
【3】【2】をハンドミキサーで滑らかにして酢を加え、塩で味を調える。
【4】1cm角に切った食パンにオリーブオイル大さじ2をまぶして、きつね色になるまで焼く。
【5】【3】を器に盛り、【4】を散らす。
なすの重ね焼き
トマトとチーズのおいしさが染み込む
<材料>
なす…2本
トマト…1個
スライスチーズ…4枚
オリーブオイル…小さじ2
【A】
トマトペースト・オリーブオイル…各大さじ1
塩…小さじ1/4 オレガノ…小さじ1/2
<作り方>
【1】なすはへたを残してがくをむき、縦に6~7等分に切り込みを入れる。扇形に広げ、形を固定するよう上から強く押す。塩小さじ1/4(分量外)をなすの内側に振り15分ほどおく。
【2】【A】を混ぜ合わせる。トマトは縦半分に切り、5~6枚に薄く切る。スライスチーズは1枚を2~3等分に切る。
【3】アルミホイルを敷いた天板になすを置き、水分をキッチンペーパーで拭き取る。Aとトマト、チーズを交互にはさみ、オリーブオイルを回しかけ、グリルで15分ほど焼く。
<ポイント>
なすに塩を振ってアクと水分を出しておくことで、火の通りがよくなる。
なすのステーキ
じっくり焼いた柔らかななすにヨーグルトソースを絡めて
<材料>
なす…2本
オリーブオイル…大さじ3
【A】
ヨーグルト…大さじ3
練りごま…大さじ1
にんにく…1/4片
レモン汁…小さじ2
塩…小さじ1/3
こしょう…少量
砂糖…ひとつまみ
パセリ・一味唐辛子…各適量
<作り方>
【1】なすはへたを切り落として縦半分に切り、皮目に切り込みを入れる。身の切り口に塩ひとつまみずつ(分量外)を振って15分ほどおき、水分をキッチンペーパーで拭き取る。
【2】ボウルにAを入れてよく混ぜる。
【3】フライパンにオリーブオイルを入れ、なすが柔らかくなるまで弱めの中火で両面を焼く。
【4】器に盛り、【2】をかけてパセリのみじん切り、一味を振る。