ウォーキングプールで介護予防!リハビリに力を入れている介護付有料老人ホーム<前編>
アンリ茅ヶ崎
湘南の海にほど近い茅ヶ崎で「健康寿命をのばす」をテーマに掲げて運営している「アンリ茅ヶ崎」。白を基調とする外観のデザインは、南フランスのコート・ダジュールをイメージしたものだという。健康維持と介護予防のための施策や設備をご紹介する。
機能訓練のための充実した設備
「アンリ茅ヶ崎」は入居者が介護状態にならないように、また介護度が重くならないように、心身両面からサポートに取り組んでいる。そのために「健康増進プログラム」「生活リハビリプログラム」「アクアフィットネスプログラム」の3つの柱を立てているという。
運動をするための共用施設として用意されているのはフィットネススタジオとマシンルーム。それぞれ専門トレーナーが内容を提案・指導するプログラムが受けられるという。
生活リハビリプログラムでは、介護が必要な人が自分自身で生活ができるようにするための支援をしている。生活リハビリのために様々な工夫がされているが、館内の“リハビリ階段”もその1つ。リハビリに力を入れるという方針が設計段階からはっきりしていたため、階段の段差を低く、カラーユニバーサルデザインの視点やグリップクッションを採用した手すりなど、高齢者が上り下りしやすくしている。
アクアフィットネスプログラムは、施設内のウォーキングプールを活用し、日常生活に必要な筋力を維持・改善していくもの。水の浮力によって、足腰への負担を和らげながらウォーキングができるという。また、水には動きの速度を調節したり、自然に腹式呼吸になるといったメリットも。アクアフィットネスの国内第一人者である矢野真弓さんが定期的に指導してくれるので、安全で効果が高いそうだ。快適な水温に調整され、ジャグジーバスが隣接しているので、冬でも安心して取り組める。
健康を守る看護師と言語聴覚士の常勤体制
「アンリ茅ヶ崎」がテーマとして掲げている「健康寿命をのばす」ことに欠かせないのが介護・医療体制の充実。入居者の健康を守るため、介護スタッフが24時間、看護師と言語聴覚士が日勤帯に常勤する体制を整えている。
居室には緊急時のためにナースコールがあり、協力病院である湘南藤沢徳洲会病院、茅ヶ崎徳洲会病院とも24時間体制で連携している。対応できる症状は褥瘡(床ずれ)、たん吸引、人工透析、ストーマ(人工肛門)、在宅酸素、インスリン投与、胃ろう、認知症など幅広い。
「機能訓練指導員として言語聴覚士が常駐しています。言語聴覚士は食事の際の飲み込みをみてくれ、食事の介助にも入ってくれています。言語聴覚士だと喉の動きをみることもできるので、それによって食事の飲み込みを把握できます。もし変化や異変があれば料理長とも話し、食事内容を変えたりできることも言語聴覚士の強みです」(アンリ茅ヶ崎施設長の鈴木昌和さん 以下「」は鈴木さん)
リフレクソロジーで入居者とコミュニケーション
充実した機能訓練や介護・医療の効果を高めるために重要な役割を果たしているのが、入居者とスタッフの密なコミュニケーションだ。コミュニケーションを図るためにもいくつかのポイントがある。1つはリフレクソロジーの提供だ。
「専門のところで学んだ職員が技術を習得して施術しています。マンツーマンでゆっくりとお話ができる機会なので、私も好きな仕事の1つですね。お話をすること、コミュニケーションをするという意味もあります。ご家族にもリフレクソロジー体験を受けてもらって喜んでもらっています。リラックスして頂けるので、自然と会話も弾みます」
来訪者の受付や取り次ぎ、宅配便などの受け渡し、タクシーなど外部サービスの手配などをしてくれるフロントサービスも入居者とのコミュニケーションに大きな役割を果たしている。
「フロントサービスでは、買い物の代行などご入居者様の要望に応えています。私も受付に立って様々な要望をお伺いすることがあります。皆さん、気軽に立ち寄って、話をしていかれますね。何か困ったことがあれば気軽に相談してくださいます。大事なのは、フロントもコミュニケーションの場でもあるということです」
身心の健康を維持・向上させるための準備が整えられていて、開設から10年以上経ち、実績も積み重ねている。「健康寿命をのばす」ための設備や様々な取り組みによって、入居時よりも歩けるようになったり、食事の量が増えたりした入居者もいるという。
撮影/津野貴生
【データ】
施設名:アンリ茅ヶ崎
公式WEBサイト:http://www.care-net.co.jp/henri-chigasaki/
所在地:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北3-10-9
最寄駅: JR東海道本線「茅ヶ崎」駅より徒歩11分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社ケアネット徳洲会
敷地面積:1530.76平方メートル
延床面積:2978.06平方メートル
室数:53室
入居要件:65歳以上・自立・要支援・要介護
構造: 鉄筋コンクリート造地上5階建
開設年月日: 2007年9月1日
料金:(1)一時金方式か(2)月払い方式を選択
(1)入居一時金1200万円~3560万円+月額管理費7万5600円+月額家賃相当額8万4000円~10万2900円+食事代5万8320円(1日3食30日間の場合の目安)
(2)月額管理費7万5600円+家賃相当額25万667円~59万7344円+食事代5万8320円(1日3食30日間の場合の目安)
※入居一時金と家賃相当額は部屋によって異なる
※介護保険の自己負担分・医療費・消耗費(おむつ代など)、個別的な選択による追加の介護サービスは別途入居者の負担
※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。
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