血圧を上げる・下げる食事「カレーライスとぶり照り焼き定食、塩分が高いのはどっち?」【専門家監修】
※対象や行動など/リスク・効果/研究・調査内容、原因・理由など
【1】梅肉エキスを摂る/高血圧・心血管疾患の予防効果
米テンプル大学、大阪河﨑リハビリテーション大学、和歌山工業高等専門学校の共同研究(2023年)によって、高血圧を引き起こす内分泌ホルモンである「アンジオテンシンⅡ」を抑制するうえ、心血管疾患を予防することが明らかに。
【2】きのこを食べる/一定の降圧効果
きのこ類を食卓に取り入れることで、血圧が下がる可能性があるという論文がPsychotherapy Research誌に掲載された(2023年)。
【3】皮つきピーナッツを食べる/血圧が8mmHgダウン
渡辺さんの実験によれば、1日1回、起床時に20粒のピーナッツを食べると3~4週間後に血圧が下がり、その状態が維持された。
【4】レモン果汁を飲む/血圧が13mmHgダウン
渡辺さんの実験によれば、レモン果汁を大さじ1杯、起床3時間後に飲んだ高血圧患者の血圧が13mmHg下がった。
【5】ぶどうジュースを飲む/血圧が4mmHgダウン
渡辺さんの実験によれば、果汁100%のぶどうジュースを1日3回、200㏄飲んだところ血圧が4mmHg下がった。
【6】ダークチョコレートを食べる/血圧が2.9mmHgダウン
渡辺さんの実験によれば、糖分と脂肪分の低いダークチョコレートを18か月間食べ続けた患者の血圧が2.9mmHg下がった。
血圧を「上げる」食事4選
【1】朝食を抜く/脳出血リスクが36%アップ
国立がん研究センターが朝食摂取回数を週に0~2回、3~4回、5~6回および毎日という4つの群に分けて調査(2016年)したところ毎日摂取する群と比較して0~2回の群は脳出血リスクが36%高くなるという結果に。
【2】アルコールの過剰摂取 脳出血リスクが1.6倍アップ
米脳卒中学会の調査(2016年)による。飲酒量の程度を軽度(1日1ドリンク未満)、中度(1日1~2ドリンク)、高度(1日2~4ドリンク)、重度(1日4ドリンク以上)として比較。重度飲酒者は脳出血リスクが1.6倍になることが明らかに(1ドリンク=純アルコール約10g)。
【3】食事に塩を振りかける/心疾患リスクが21%アップ
米テュレーン大学公衆衛生・熱帯医学部が成人約17万人を対象に行った研究(2022年)によると、食事に「常に塩を振りかける」人は「まったく、あるいはめったに振りかけない」人よりも心疾患リスクが21%高いことが明らかになっている。
【4】超加工食品を食べる/高血圧リスクが21%アップ
スペインの男女5373人を対象に超加工食品の摂取量と血圧の相関関係を調査(2019年)した結果、摂取量が多いほどに拡張時血圧の数値が高い傾向にあることが明らかになった。
教えてくれた人
徳田安春さん/群星(むりぶし)沖縄臨床研修センター総合診療医、渡辺尚彦さん/日本歯科大学内科客員教授。『ズボラでもみるみる下がる 測るだけ血圧手帳』著者
取材・文/戸田梨恵 取材/奥窪優木、小山内麗香、田村菜津季、三好洋輝 写真/PIXTA
※女性セブン2023年7月20日号
https://josei7.com/
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