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健康

「湿気で前髪がうねる、頭皮のベタつきや髪のパサつき」夏のヘアケア方法をプロが伝授

 暑い夏、強い日差しを浴びて髪のダメージが気になっていませんか。そこで、髪の専門家の方々がおすすめのヘアケアを教えてくれました。すぐにできるものばかりなので、今から試してみて。いつまでも美髪をキープしちゃいましょう!

朝シャンで頭皮の皮脂をリセット

 暑くなってくると、せっかくセットした髪がぺたんこにつぶれたり、顔に張りついたりして、不快な思いをすることも少なくない。だが、【1】頭皮の皮脂量をコントロールするだけでも、キープ力を上げることができる。

 美容室SELAh代表で『1日10秒で髪も人生もきらめきだす! ヘアケアの魔法』著者のりょうさんが話す。

「髪がベタついてセットがくずれるのは皮脂が原因です。寝ている間にも皮脂は出ているので、絶対にセットを崩したくない日は、朝シャンで皮脂をリセット。

 また、前髪が汗や皮脂でベタつくのが気になる人は、あらかじめおでこにフェースパウダーを多めにはたいておくことで皮脂が吸収され、前髪のセットがつぶれるのを回避できます」(りょうさん・以下同)

クッションブラシとコームでツヤ髪に

 美髪を保つには、こまめなブラッシングも必須。シャンプー前のブラッシングで髪の表面の汚れを落とせるほか、根元がクッションになっているタイプのものなら、とかすだけで頭皮のマッサージ効果を得ることができる。動物の毛でつくられているものは、髪をまっすぐにし、ツヤやハリを出す効果も期待できる。

【2】1日最低5回は、髪をとかしてほしい。髪をセットする前後のほか、ドライヤーの前後は特に重要です。朝起きたときと洗顔前にも、クッションブラシか目の粗いコームでとかしましょう。お風呂でトリートメントをつけた後にもコームでとかすことで、髪にトリートメントがムラなく行き渡ります」
 
 持ち運びできるコームは、100円均一にあるようなもので充分。1本あれば一日中使える。

 髪の傷みがひどいときは、プロの現場でも使われる【3】“スペシャルケア”を試してみてもいいかもしれない。毛髪診断士でヘアスタイリストのshucoさんはこう話す。

「強いスタイリング剤を繰り返し使うと、どうしても髪が傷みます。そんなときは、乾いた髪にオイルをつけて、その上からトリートメントを塗る。軽く洗い流してから通常通りシャンプーをすることで、一時的にダメージを軽減することができます。

 育毛効果があるとされるひまし油などを使うのがいいでしょう。ただし、これは本当に髪のダメージがひどいときのスペシャルケア。多くても週に1回にとどめてください」(shucoさん)

動物性たんぱく質で内側からケア

 髪の毛も体の一部。これから伸びてくる髪は、体の内側からもケアすることができる。

 柴さんは、肉や魚介類、卵などの【4】動物性たんぱく質を積極的に摂ることをすすめる。あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子さんは言う。

「中でも赤身肉は、髪の毛をつくるのに必要な亜鉛やヘム鉄、ビタミンが豊富に含まれています。女性は鉄分が不足しやすいため、レバーがおすすめ。

 また、かつおやぶり、鮭の血合い、小魚、貝類などは、髪の成長に欠かせないビタミンDも豊富です。肉よりも魚の割合が多くなるように気をつけて、一度に大量に食べるのではなく、毎食少しずつ食べるようにしてください。

 良質な油でカロリーを確保するのも忘れずに。カロリー不足はつまり、エネルギー不足ということです。せっかく摂ったたんぱく質が体を動かすエネルギー源として消費されるので、髪の毛のために使われなくなってしまいます」(柴さん)

トラブルがなければOK!

 りょうさんは「【5】ヘアケアは、失敗しなければすべて成功」と語る。

「100点の成功を狙うと、時間もお金もかかってしまう上、結果的に失敗する確率も高くなります。だから、美容室での施術も、自宅でのヘアケアも、その後にトラブルがなければ、自分に合っていると考えていい。いちばん大切なのは、自分が満足できて、続けられることです」(りょうさん)

 まずはしっかり、自分の髪と向き合うこと。あきらめるのはまだ早い。

美髪をつくるルール【まとめ】

●朝起きたとき、顔を洗う前、トリートメントをつけた後、ドライヤーの前後は必ず髪をとかす。

●1日最低5回は、髪をとかす。クッションブラシか動物の毛でつくられたブラシ、コームなどを使う。

●傷みがひどいときは“スペシャルケア”をする。シャンプー前に乾いた髪にオイルをつけて、その上からトリートメントを塗るケアがおすすめ。

●レバーなどの赤身肉、かつお、ぶり、小魚などを積極的に食べる。肉よりも魚の方を多く摂ることを意識する。

●ヘアケアに完璧を求めすぎない。ヘアケアは自分に合ったものを継続して行う。

※取材をもとに編集部作成

イラスト/カツヤマケイコ

※女性セブン2023年7月6日号
https://josei7.com/

●”老け髪”を防ぐ正しいヘアケア方法「シャンプーは”女優流し”を」美容のプロが解説

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●頭皮のツボを刺激して疲れを取る髪の洗い方5step「寝つきもよくなる」鍼灸師監修

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