最新版「補聴器」の選び方やタイプを専門家が解説 高性能&スタイリッシュな注目商品19選
補聴器:耳かけ型タイプ
耳かけ型には、マイク・アンプ・レシーバーが本体に内蔵されているフック型の「BTE」と、レシーバーを本体から分離した「RIC」がある。現在は、小さくてデザイン豊富なRICが主流。
※注釈のあるものを除き、価格は片耳本体のみです。
◆「RIC」タイプ
【1】『オーティコン モア ミニRITE R』25万円~(編集部調べ)/ オーティコン補聴器 / 充電式
周囲の音の情景がバランスよく脳に届く
搭載された高度な人工知能は、1200万の音の情景を学習済み。周囲の音や変化を認識し、脳に理想的な聞こえを届ける。充電式。
【2】『シグニア スタイレット AX』16万円~ / シグニア補聴器 / 充電式
アクセサリーのような見た目も魅力
聞いた音を補聴器が「言葉」と「環境音」に分け、別々に処理して明確なコントラストをつくり、再結合。言葉はよりくっきり、環境音はよりすっきりと聞こえる。
【3】『耳かけ型補聴器R4 シリーズ』22万5500円~/パナソニック補聴器 / 充電式
体になじむやさしいフォルム
非接触式の「置くだけ充電」で、補聴器の出し入れが簡単。テレビアダプターを使えば、テレビと直接つながる。カラーは全10色。
【4】『モーメント sRIC R D』20万円~/ ワイデックス / 充電式
世界最小クラスの耳かけ型補聴器
声信号処理速度を超高速化し、補聴器からの音の遅れを限りなく0に近づける独自技術により人工的な機械音を解消。カラーは13色と豊富。
【5】『リサウンド・オムニア マリー』20万円~/GNヒアリングジャパン / 充電式
騒音下での聞き取りを大幅に改善
既存製品と比べ、会話の理解度が150%(※)向上。自声に対する感覚を改善し、自然に近い聞こえを実現した。また、人間工学に基づいた形状は一日中装用しても疲れにくい。(※)既存の同社補聴器と比較して 4.36db の増加。
【6】『フォナック オーデオ ルミティ』23万円~/フォナック補聴器/ 充電式
スムーズにラクに会話を楽しむための機能が満載
あらゆる方向からの音声を検出し、1対1や騒がしい場所などシーンに応じて会話を楽しめるテクノロジーを搭載。言葉の理解度が向上する。
【7】『エボルブ エーアイ RIC R』19万円~/スターキージャパン / 充電式
毎時5500万回の自動調整
AIが自動調整し、どんな環境でもリアルで本物の音質を実現。自ら調整する場合は、簡単なタッチ操作を行えば瞬時にAIが対応し、85兆ものパターンの中から最適な選択をする。
【8】『リオネットシリーズ HB-A3』17万円~ / リオネット補聴器 / 電池式
聞こえにこだわった日本品質の補聴器
会話を聞き取りやすくする機能が充実。また、補聴器に使う「空気電池」は+と-をどちらの向きに入れても動作するため電池交換がラク。カラーも豊富。
【BTEタイプ】
【1】『テレーズ SX9-BTER95』14万円/マキチエ
音環境を常にモニタリング
音を「静寂下」「静寂下の会話」「騒音下の会話」「騒音下」「風切り音」「音楽」の6種類に分類。音環境別に適した処理モードを自動的に選択する。
【2】『リオネットシリーズ HB-A5』16万円~ / リオネット補聴器 / 電池式
グッドデザイン賞を受賞 日本品質の補聴器
会話を聞き取りやすくする機能が充実。また、補聴器に使う「空気電池」は+と-をどちらの向きに入れても動作するため電池交換がラク。カラーも豊富。
補聴器:耳あな型タイプ
多くは耳の形に合わせて型を取るオーダーメード。小さいタイプだと耳の穴にすっぽり収まるため、外から気づかれることは少ない。コロナ禍で補聴器がマスクに引っかかる事例が多かったが、その心配も無用。
【1】『シグニア アクティブ』16万円~(編集部調べ)/ シグニア補聴器 / 充電式
デザインも使い方も“補聴器らしくない”
ワイヤレスイヤホンのような形で、スマホアプリで操作するなど、見た目も感覚も若々しい。どんな耳にもなじむ4サイズの柔らかい耳栓を選べば、すぐに使える。
【2】『Jabra Enhance(ジャブラ エンハンス)』8万9000円(両耳・充電ケース込み)/ GNヒアリングジャパン / 充電式
販売店での調整は不要。すぐに使える補聴器
スマホの専用アプリと連携し、聴力に合わせて聞こえの調節、モードの変更などを自ら行う。機能はシンプルで使い方は簡単。ニーズに応じてカスタマイズできる。
【3】『レゼルヴァ SX9-CICS70』14万円/マキチエ / 電池式
7パターンの耳栓から選べる
「オープン型」「チューリップ型」「パワー型」という3つの型と、サイズで7パターンの耳栓からチョイスできる。オーダーメード補聴器とは異なり、耳型の採取が不要で即使用可能。
【4】『モーメント CIC』20万円~/ ワイデックス / 電池式
ユーザーが行った設定をAIが学習し、成長する
どんな環境でどのような操作をしたのかをAIが覚え、「自宅では余計な音を抑える」「バス乗車時は交通騒音を抑制」など、使い続けるほど好みと環境に合わせた聞こえに自動調整する。
【5】『エボルブ エーアイ ITC R』20万円~/スターキージャパン / 充電式
世界初の充電式ワイヤレス耳あな型補聴器
2019年時の技術に比べ、雑音抑制機能(会話強調、風切音抑制、機械音抑制)が40%向上。マスクやビニールシート越しの言葉の理解にもストレスがかからない。
【6】『耳あな型補聴器 G4 シリーズ』22万5500円~/パナソニック補聴器 / 充電式
空豆のようなキュートなデザイン
グリップ部分をつまめば上下方向と耳への挿入方向が感覚的にわかり、初心者でも扱いやすい。耳あなを圧迫しない形状は音がこもりにくく、より自然な聞こえ。
【7】『オウン 耳あな型補聴器 IICスタイル』15万円~(編集部調べ)/オーティコン補聴器 / 電池式
耳あな型で世界初高度(※)な人工知能を搭載
耳穴の奥にすっぽりおさまり、10例中8例が外から見えなかったという、極めて目立ちにくい形状。小さなテグスが付いており、取り外しも容易。※2022年8月末時点(同社調べ)。
補聴器:ポケット型タイプ
本体をポケットに入れて、イヤホンを耳にさし込む。装着しやすく、値段も控えめ。通常、電池式は「空気電池」を使うが、ポケット型は単4電池など乾電池を使うものが多く、その点も手軽。
■『ポケット型補聴器 ポケット J2S』14万800円(両耳・充電池付き)/パナソニック補聴器 / 充電式
テレビ・電話・ドアホンとワイヤレスでつながる
「電話」「テレビ」「切」の3つのボタンで簡単操作。家族との会話や電話がスムーズになる、来客がわかりやすいなど自宅の聞こえをまるごとサポート。
★ワイヤレスアクセサリーも充実!
補聴器をワイヤレスでつなぎ、テレビ音声や相手の声などを直接耳に届けてくれる機器が最近は増えている。下記商品は『テレビコネクターD』2万3100円
こちは最大25m離れた相手との会話に便利な『フォナック パートナーマイク』5万5440円(いずれもフォナック補聴器)。
加齢により、耳は少しずつ衰える
加齢による聴力低下の多くは高い音から徐々に聞こえにくくなり、子音の聞き分けが難しくなる。「K」や「S」などの高い音が聞こえづらくなり、「かとうさん」と「さとうさん」を間違えてしまうなど、会話の聞き取りが困難になる人も。生活音では鳥のさえずりや電子レンジの音などが気づきにくくなる。
聞こえにくさを感じたら、補聴器の検討を!
教えてくれた人
千葉星雄さん/「にじいろ補聴器」店長・認定補聴器技能者
太田昌孝さん/リオン社・医療機器事業部 事業戦略室室長
取材・文/北武司、山下和恵、藤岡加奈子
※女性セブン2023年3月2・9日号
https://josei7.com/
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