医師が教える”血管おそうじスープ”の効果と作り方「高血圧や脳梗塞の予防にも」
寒い冬、高血圧・脳卒中・心筋梗塞など血管や血液にまつわる病が気になりますよね。医師の栗原毅さんは「血液の汚れや血管の詰まりは不調の原因になるだけでなく、心筋梗塞など深刻な病気を引き起こす場合も。血管や血液もおそうじが必要なんです」という。そこで、おすすめなのが栄養のバランス満点のスープ。体も温まるから、寒い時期に始めるのにピッタリです!
※材料は特記のもの以外2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
スープは血管をそうじする栄養を無駄なく摂取できる
栗原クリニック東京・日本橋 院長で医学博士の栗原毅さんは、血液の汚れについてこう話す。
「血液が汚れる原因はさまざまですが、血中に糖や中性脂肪が増えすぎると血液が粘り、血管の詰まりにつながります。また、塩分の摂りすぎは高血圧の一因となり、血管を傷つけたり、動脈硬化を引き起こしたりする場合も」(栗原さん・以下同)
と話す栗原さんがすすめるのが、血管そうじに効果的な食材を使ったスープ。
「スープは栄養素を無駄なく摂取できる料理。また、具をよく噛むことで満腹感が得られてご飯が少量ですむため、糖質オフにも役立ちます」
■詰まった血管には大きなリスクが潜んでいる
●過剰な中性脂肪が心筋梗塞のリスクを3倍に!
近年の研究で、中性脂肪値が高いと、心筋梗塞の発症リスクを3倍にする超悪玉コレステロールが増えることが判明。
●糖を摂りすぎると血液がネバネバに
血糖値を急上昇させる糖質を好む人は、血液がネバネバ状態に。細い血管を通り抜けられず詰まってしまうことが。
●塩分の摂りすぎは血管に負担をかける
血圧は血液を血管に送り出すときにかかる圧力。高くなるほど血管が傷みやすくなるので、一因となる塩分過多に注意。
いわしのつみれ黒酢スープ
医師もおすすめ!一杯でさまざまな健康効果が期待。出汁がきいて満足感たっぷり
<材料>
まいたけ…1/2パック
えのきたけ…1/2束
長ねぎ…1本
小松菜…3株
いわし…2尾
水…3カップ
酒…大さじ1
鶏がらスープの素…小さじ1/2
オイスターソース・しょうゆ…各小さじ1
塩…小さじ1/4
黒酢…大さじ2
七味唐辛子…適量
【A】
しょうがみじん切り…1片分
玉ねぎみじん切り…1/8個分
片栗粉…大さじ1
みそ…小さじ1/2
<作り方>
【1】まいたけは小房にほぐし、えのきたけは長さを3等分に切ってほぐす。長ねぎは小口切り、小松菜はざく切りにする。
【2】いわしは頭を切り落として手開きにしてわたと骨を取り除き、適当な大きさに切ってから、粗い身が少し残る程度に包丁でたたき、【A】を混ぜる。
【3】鍋に水と鶏がらスープの素、酒、えのきたけ、まいたけを入れて煮立ったら、【2】をひと口大に丸めて落とし入れる。つみれが浮いてきて、中まで火が通ったらアクを取る。
【4】オイスターソースとしょうゆ、塩を加えて味を調える。小松菜と長ねぎを加えてひと煮し、黒酢を回し入れて火を止める。器に盛り、好みで七味唐辛子を振る。
血管おそうじスープのここがすごい!
・青魚のDHA・EPAは中性脂肪を減らす
・緑黄色野菜の抗酸化成分が血管内の酸化を防ぐ
・黒酢のクエン酸が血糖値の上昇を抑制
・きのこ類には血圧を下げる効果あり
・だしをきかせて塩分を控えめに
教えてくれた人
栗原クリニック東京・日本橋 院長 栗原毅さん
医学博士。2008年、生活習慣病予防を目的として開院。「血液サラサラ」提唱者の一人として知られ、『1日1杯血液のおそうじスープ』(アスコム)など著書多数。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2023年2月16日号
https://josei7.com/
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