W杯で話題の”アラブ料理”を家庭で再現!東京・中野の老舗「カルタゴ」のシェフが指南
サッカーW杯の開催国として注目を浴びているカタール。現地や周辺国で親しまれているアラブ料理を今こそ食べてみませんか。老舗専門店のシェフがレシピと作るポイントを教えてくれました。手早くできて本格的な味わいに、旅行気分も味わえるかも!
調味料よりも素材の味や鮮度を重視
アラブ・トルコ地中海料理『カルタゴ』は、33年前にオーナーの畑中博さんが初めて食べたチュニジア料理に感動し、「日本でも広めたい」と開いた、老舗のアラブ料理店。
「アラブ料理は、素材の味を生かしたシンプルさが魅力。なにかの味が突出していたり、複雑な味わいだったりしないので、日本人にも食べやすいですよ。インド料理などとは違って、スパイスを強く利かせる必要がないので、家庭でも再現しやすいと思います」と、畑中さんはアラブ料理の特長を教えてくれました。
■よく使うスパイスは…
輸入食品店などで購入できる「スマック」は、赤紫蘇ふりかけ『ゆかり』に似た風味のスパイス。串焼きには、オールスパイスとブラックペッパーさえあれば、あとは好みでOK。
・カイエンペッパーパウダー
・シナモンパウダー
・ブラックペッパー
・オールスパイスパウダー
・スマック
ひき肉の串焼き
つなぎを使わず、肉の旨みを存分に味わう
<材料>(3人分)
パセリ・トマト…各適量
紫玉ねぎ…1/4個
スマック(ゆかりでも可)…少量
【A】
牛ひき肉(ラムでも可)…280g
塩…小さじ1
オールスパイスパウダー・ブラックペッパー・シナモンパウダー・カイエンペッパー…各ひとつまみ
おろし玉ねぎ…大さじ1
<作り方>
【1】ボウルに【A】を入れてよくこねる。パセリは刻み、紫玉ねぎは薄切りにする。
【2】手にオリーブオイル少量を塗り、3等分した【1】を金串につける。
【3】魚焼きグリル(または鉄板など)で肉に火が通るまで焼く。
【4】【3】にパセリをまぶして軽く焼く。仕上げは網などを使い、直火で炙ると風味が増す。
【5】皿にのせ、スマックと和えた紫玉ねぎや、トマトを添える。
<point>
キャンプ用の金串などを使用すると、串からも熱が伝わり、早くおいしく焼き上がる。肉だねを波状に成形すると本格的な見た目に。
バスマティライスのピラフ
米×豆×ショートパスタ。アラブでは王道の組み合わせ
<材料>(3~4人分)
バスマティライス…2合
バター…5g
塩…適量
【A】
茶レンズ豆(水煮)…1/2カップ
ショートパスタ…1/2カップ(好みで調整)
バター…5g
塩…小さじ1/2
オールスパイスパウダー…少量
<作り方>
【1】バスマティライスは10分程浸水する。
【2】炊飯器に【1】、【A】を入れて2合分の水を加えて炊飯する。
【3】炊き上がったらボウルに移し、バターを加えて混ぜ、塩で味を調える。
<point>
・ショートパスタはスパゲッティを短く折って使ってもよい。ご飯が炊けたら5分程蒸らしてからボウルに移すのがコツ。
・ご飯が炊き上がった後にもバターを加え、風味をプラス。紫玉ねぎのスマック和えは、お米との相性も抜群!
教えてくれた人
『カルタゴ』オーナーシェフ 畑中 博さん
■カルタゴ
住所:東京都中野区中野3-34-3 中野住研コーポ1F
電話:03-3384-9324
水曜定休
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2022年12月8日号
https://josei7.com/
●W杯で注目!モロッコ料理「ラムのスープ&クスクス、チキンケバブ」の作り方を専門店が伝授