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話題の「コグトレ」で認知症予防「12人の顔を覚える」「同じ猫を見つける」ほか問題に挑戦!

 最近記憶力や判断力に不安を感じた事はありませんか? 年齢のせいにして諦めてはいけません。そこでオススメしたいのが「コグトレ」。精神科医の宮口幸治さんが考案した認知機能を強化するトレーニングで、最近ではリハビリテーションなどでも活用され始めているんだそう。早速、「コグトレ」にチャレンジしてみよう!

コグトレとは?

「大事な予定をすっぽかしてしまった、人の名前が覚えられない、集中力が続かなくなってきたなど、記憶力や判断力に不安を感じる人は、“コグトレ”をして認知機能を強化しておきましょう」

 と、コグトレの考案者で精神科医の宮口幸治さんは言う。

 そもそもコグトレとは、Cognitive(認知)とTraining(訓練)の略称で、「記憶」「言語理解」「注意」「知覚」「推論・判断」といった認知機能を強化するトレーニングのこと。もともとは医療少年院で生活する少年たちを対象にした医療用のトレーニングだったが、いまでは小・中学校を中心に多くの教育機関でも取り入れられている。

 さらに、最近では、高齢者の認知症予防や、脳機能障害の認知機能リハビリテーションなどにも活用され始めている。

■コグトレと脳トレは違う

 認知症予防としては脳トレも人気だが、コグトレと脳トレは違うという。

「コグトレと脳トレは、そもそもの目的が違います。脳トレは、リハビリ的な意味が強く、いまある能力が衰えないようにするためのものです。一方、コグトレはゼロから力を身につけていくもので、記憶力や論理的思考力などの向上を図るトレーニングです」(宮口さん・以下同)

50代からは「覚える」ワークがおすすめ

 今回はコグトレのワークの中から、視覚・聴覚の記憶力をトレーニングする「覚える」ワーク、注意力・集中力・処理速度をアップする「数える」ワーク、視覚情報を整理する力をアップする「見つける」ワーク、そして、見えないものを想像する力や論理的思考力をアップする「想像する」ワークの計6問を用意した。

「特に50代以降、率先してやってほしいのは『覚える』ワーク。未来に行うべき予定や約束などを覚えておくための“展望記憶”を鍛える課題となっています。トレーニングを続けることで、必要なときに大事な記憶を取り出せるコツが身につきます」

早速、挑戦してみよう!

コグトレ問題「覚える」

【Q】下の12人の顔と名前を覚えてください。次に、12人の顔を隠します。さて[A][B][C]の人の名前は何でしょうか?

<ヒント>

 甘いものが好きそうな佐藤さん、犬みたいに人懐っこい犬飼さんなど、連想ゲームのようにして覚えるのがコツ。

<答え>

A=犬飼さん、B=川内さん、C=山本さん

ゴクトレ問題「数える」

【Q】5より小さな黒い数字を○で囲んで、5より大きな白い数字に(チェック)してください。それぞれの数を下の( )に書きましょう。

白い数字(  )個 

黒い数字(  )個

<ヒント>

 5より小さい数字は、4、3、2、1。5より大きい数字は6、7、8、9。必要ない5をまず消して、黒数字、白数字、それぞれ対処しよう。

<答え> 

黒い数字…32個、白い数字…14個

ゴクトレ問題「見つける」

【Q】下の絵の中には同じ絵が2つあります。見つけて番号を答えてください。

<ヒント>

 まずはどれでもいいので2つの絵を選び、違いがないか確認。違いを見つけたら、どちらがほかの絵と同じか照らし合わせてみよう。

<答え> 

2 と 7

【Q】下のA、B、Cの空間に合う形を1~12の中から選んで(  )に書きましょう。

<ヒント>

   頭の中でグルグルとパーツを回転させてみよう。その際、いちばん長いブロックを基準にして考えてみると、ピッタリなパーツが見えてくる!

<答え>

A=10、B=4、C=8

ゴクトレ問題「想像する」

【Q】真ん中の立体図を、1~3の位置から見ると、どう見えるでしょうか? 誰がどう見えるか、線でつなぎましょう。

<ヒント>

 それぞれの立場に立ったとき、自分から見て大きい筒は右にあるか、左にあるかから、まず考えてみよう。

<答え>

1=B、2=E、3=C

【Q】みんなが好きなフルーツの人気投票をしました。表彰台の順位から考えて、みんなが好きな順番に順位をつけてください。

<ヒント>

 すべての1位に目を付け、その中での本当の1位を見つけよう。1位になっていても、ほかの表彰台で2位以下ならそれは真の1位ではない!

<答え>

A=4、B=3、C=7、D=5、E=8、F=2、G=6、H=1

参考文献/宮口幸治著『医者が考案した 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル コグトレ』(SBクリエイティブ)

教えてくれた人

宮口幸治さん/精神科医

立命館大学教授。困っている子供たちの支援を行う日本COG-TR学会代表理事。『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)など著書多数。

取材・文/鳥居優美 イラスト/尾代ゆうこ

※女性セブン2022年7月7・14日号
https://josei7.com/

●認知症予防になる新しい片付け方法|医師がすすめるすごい片付け術

●記憶力UP、不安解消、緊張緩和…頭心体を元気にするレシピ|管理栄養士牧野直子さん

●えっそんなに早く!?認知機能の低下は〇歳代に始まる

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