京都の達人おすすめグルメ&ホテル「老舗喫茶店のモーニング、穴場の寿司店」ほか8選
常にアップデートされ、古都なのにいつも新鮮な発見のある街「京都」は、何度行っても色あせない場所。そんな京都を思いっきり楽しむコツを、マニアックな京都に詳しいライターの江角悠子さんをはじめ、京都を走るMKタクシーのドライバー、京都の情報を発信する達人が伝授!
京都で「朝ごはん」ならココ!
■コーヒーハウスマキ
鴨川に注ぐ朝日を浴びて早起きのごほうびを
神社仏閣の多い京都の朝は早いため、喫茶店のモーニングが充実している。街の中心部から少し離れた“鴨川デルタ”の側にある『コーヒーハウスマキ』は朝活にぴったり。
牧野久美さんは昭和38年に父が創業した店を継ぎ、ネルドリップで淹れるコーヒーは雑味がなくクリアな味。パンの中身をくり抜いた愛嬌のあるモーニングセット(680円)も必食だ。
★江角さんコメント
「京都の人なら一目で分かるこのビジュアルが最高♪ フレンチトーストも絶品」
コーヒーハウスマキ
住所:京都市上京区河原町今出川上ル青龍町211
■朝食 喜心(きしん)
ホッと落ち着くニッポンの朝ごはん
「一飯一汁」をテーマに、土鍋で炊いたご飯が主役の朝食専門店。3種の中から好きな汁を選び、副菜は汲み上げ湯葉、うるめいわしなど。炊き立てのご飯は少しずつ、味の変化を楽しみながら好きなだけ味わえる。
★江角さんコメント
「祇園の朝は人が少ないので朝活にぴったり。元気になる朝ごはんで1日をスタート!」
朝食 喜心(きしん)
京都市東山区小松町555
「ランチ」の穴場スポットはココ!
■寿司ふじ井
金沢港直送の美味なネタに舌鼓
混み合う人気エリアは避け、出町柳の桝形商店街にある『寿司ふじ井』で早めのランチを。金沢で修業した店主が、金沢港直送の新鮮なネタを握り、コスパも抜群!
★江角さんコメント
「白木のカウンターでグラスワインの白を頼み、1人で静かに味わうのが密かな楽しみです♪」
寿司ふじ井
京都市上京区今出川上ル東入表町26
■下鴨デリ
農家直送の野菜を使ったカラフルデリでランチタイム
下鴨神社の入口近くにあり、約20種のデリが色彩豊かに並ぶ。野菜は店主の婦木淳也さんの地元、兵庫県丹波市の農家から直送。メイン1つと好きなデリを3種類選べる「下鴨デリセット」が人気。
★江角さんコメント
「デリを選ぶのが楽しい♪ テイクアウトもできるのでホムパにも活用しています」
九条ねぎのカルボナーラのセット(1925円、ドリンクは110円引きで別途)も人気メニュー。
ガパオやカレーも女性に好評です!
■阿さひ et Rive gauche
親子が共演する和仏融合レストラン
平日の昼はうどん、夜は毎日フレンチという異色のお店は、ダンディーな親子2人が切り盛り。創業70年を超えるうどん店『阿さひ』を父の小梶祐保さんが、ミシュランビブグルマンにも選出されたフレンチ『Rive gauche』を息子の文久さんが担当する。
★MKタクシー運転手 三木諒太さんコメント
「京都のたぬきうどんはあんかけにお揚げさんが入っています。優しい味のだしがたまらなく美味! 」
阿さひ et Rive gauche(エリブゴォシュ)
住所:京都市上京区千本丸太町上ル東側小山町871
「夕飯」は味&コスパ良しの“下鴨芹生”へ
■鴨芹生(せりょう)
高級料亭さながらの日本料理を堪能
『下鴨芹生』は約90種ものメニューが揃う、地元で愛される和風居酒屋。実家である大原三千院の老舗旅館『芹生』で日本料理を修業した80才の大将・西川和昭さんの丁寧な手仕事が光る。
★江角さんコメント
「「アットホームな温かい雰囲気が心地よく、リーズナブルなのに高級料亭並みの味わい。素材の味を生かした季節の料理が豊富です」
下鴨芹生(せりょう)
住所:京都市左京区下鴨西半木町82
京都でおすすめのホテル
■nol kyoto sanjo
伏見の酒蔵を継承した 町屋造りの風情ある宿
『nol kyoto sanjo』はホテル内にレストランはなく、「その土地に住むように過ごす」がテーマの宿。
★江角さんコメント
伏見の酒蔵「キンシ正宗」の販売所を改修し、ラウンジでは日本酒の提供も。賑やかな三条通が近くアクセスも抜群。滞在の拠点におすすめ!
nol kyoto sanjo
住所:京都市中京区堺町通姉小路下ル大阪材木町700
公式サイト:https://www.nolhotels.com/kyoto-sanjo/
1泊1名 1万2500円~
■OMO5京都祇園 by 星野リゾート
京都ガイドをしてくれる“OMOしろい”ホテル
ホテルに常駐する「ご近所ガイド OMOレンジャー」が京都散策をガイド。希望に合わせて食事処や京都体験などをサポートしてくれる。
★SAVVY編集長 竹村匡己さんコメント
キッチン付きの部屋もあり、錦市場が近いので、京都ならではの食材を買って料理しても楽しそう♪
OMO5京都祇園 by 星野リゾート
住所:京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側288
公式サイト:https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5kyotogion.html
2名1室 1万8000円~
京都を満喫する1泊2日の歩き方
京都ライター・江角悠子さん直伝、1泊2日の京都旅の歩き方を教えてもらった。
<1日目>
10:00 街並みを見ながら散策
朝は早めに到着し、人が少ないうちに京都の街並みを散策
11:30 ランチは混雑する店は避けて穴場でしっぽり
13:00 好きな神社仏閣をじっくり見学
せっかく京都に来たので、午後からは気になる神社仏閣へ。
「1つに絞り、半日かけてじっくり味わいます。おすすめは醍醐寺。敷地は200万坪あり、三宝院や五重塔など1日かけても足りないほどの充実度です」(江角さん・以下「」同)
16:00 宿は素泊まりでチェックイン!
夜の京都を楽しむために、宿はあえて素泊まりで予約。
「ホテルや旅館の食事もよいですが、京都はおいしいお店がたくさんあるので、街の雰囲気を味わいながら外食を楽しんで」。
17:00 夕食は好きなお店へGo!
夕食は混み出す前に早めに街へ出て、お目当てのお店へ行こう。
<2日目>
8:30 京都は“朝活”が楽しい♪
「神社仏閣の多い京都の朝は早く、喫茶店のモーニングも人気」
10:00 街中をぶらり
2日目は三条通など、街中をぶらぶら歩くのも楽しい。
「京都文化博物館や郵便局など古い洋館も素敵。疲れたらイノダコーヒ(本店)やスマート珈琲店など老舗喫茶店で休憩してもいいですね!」
教えてくれた人
■江角悠子さん/京都ライター
寺の長女で京都に憧れ、京都に移住し25年。京都在住ライターとして雑誌などで執筆。共著に『京都、朝あるき』(扶桑社)など。『書くを仕事に!京都ライター塾』を主宰。
■三木諒太さん/MKタクシー 運転手
京都好きで大学進学をきっかけに京都に暮らす。ドライバーの傍ら、SNS担当として京都の情報を発信。MK貸切観光タクシー・ハイヤーはこちらに。
■竹村匡己さん/SAVVY編集長
京阪神地区の女性向けにグルメやファッション、暮らしの情報を発信する『SAVVY』の編集長。 毎年京都特集を刊行している。自身も京都市伏見区出身で、好きなお菓子はそばぼうろ。
撮影/北原千恵美、二村梅 取材・文/岸綾香
※女性セブン2022年4月21日号
https://josei7.com/