耳でわかるセルフ健康診断「5つのタイプと注意すべき症状」耳鑑定師・後藤恵さん
約2万人の耳を見た経験から不調はもちろん、性格までわかる「耳鑑定(R)」を考案した耳鑑定師の後藤恵さんに、耳からわかる健康状態を教えてもらいました。
独自の統計学などを駆使した「耳鑑定R」
「耳は、体のサインを表示するディスプレーのような性質をもっています。そのため、耳を見るだけで体の内部の状態がわかります」
とは、耳鑑定師の後藤恵さん(「」内、以下同)だ。
本来、耳には赤みなどがなく、つまんでも痛くない状態が健康だ。逆に赤みや痛みが発生している部分は不調が起こっている証拠だという。
「不調の要因をひもとけば、性格や行動パターンもわかります。統計学などを基に、耳の赤みから性格と健康状態を体系化したのが『耳鑑定R』。不調は赤い部分をマッサージすることで改善できます」
次の項目で自分のタイプを調べたら、次はマッサージで不調を解消しよう。
耳の赤みでわかる「性格」と「健康状態」
耳を撮影し、赤みのある部分が下の図と近いものを探してください。赤みがないのは健康な証!
■リーダー型
耳たぶに赤みがあるタイプ
<性格>
道徳的な考え方をする倫理観の強いタイプ。がまん強く、愚痴や不満を言うよりも、その場に応じたもっとも有効な改善策に思考を巡らせ、実行できる。その信念の強さは周囲に安心感を与え、野に咲く花のような魅力を放つ。こだわりが強く、それを人に強要しがちな一面も。
<注意したい症状>
眼精疲労や疲れなどからくる視覚障害に注意。睡眠環境を整え、質のいい睡眠を充分とることが重要。また、意識的に目を休める時間をつくろう。肝臓にも要注意。深酒は厳禁。低血圧、貧血、生理痛も起こしやすいので、ほうれん草やレバーなど、鉄分の多い食材を意識して摂ろう。
■アイドル型
耳たぶの縁と耳内側の真ん中が赤い
<性格>
自己表現が上手な人気者。大勢の人から注目を集めることに喜びを感じるタイプで、そのための努力をいとわない。好感度の高いふるまいが自然とできるのが最大の魅力だが、八方美人と捉えられることも。マイナスの感情をため込むと一気に爆発するので適宜ガス抜きを。
<注意したい症状>
目立つタイプゆえ、嫉妬からの中傷にさらされがち。精神的なダメージによる不調が、腸と三半規管に如実に出るため、下痢や耳鳴り、吐き気やめまいなどに悩まされる人が多い。お腹の調子を整えるヨーグルトや納豆などの発酵食品やアスパラガス、ブロッコリーなどを積極的に取り入れて。
■研究家型
耳のまん中の軟骨の下や横が赤い
<性格>
ひと言で表すなら「参謀型」。目立つことを好まず、縁の下の力持ちとして、人や組織を支えるのが得意。データや数字に強く、そこから新しい発想を生み出す能力も高い。物事に粘り強く、コツコツと取り組める一方で、注目を集めると成果が発揮できないという一面も。
<注意したい症状>
不調が胃腸と口内に出やすいタイプ。胃のもたれやむかつき、口内炎やヘルペスもできやすい。食べ物でおすすめはごぼうやかぶなどの根菜類、ささみや納豆など胃にやさしいもの。ストレス解消には、公園をはだしで歩いたり山登りをしたりして大地のエネルギーを感じること。
■カリスマ型
耳の穴の上下に赤みがあるタイプ
<性格>
「これだ」と思ったものには猪突猛進で挑む実業家タイプ。好奇心旺盛で、新しいものが大好き。華やかに着飾ることも好むため、周りからは自信にあふれているように見える。確固たる自信と強い意志があるため、人との衝突や誹謗中傷にもめげないが、人の意見に耳を貸さない一面も。
<注意したい症状>
鼻炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎、喘息といった呼吸器系のトラブルに悩まされがち。また、乾燥肌、ドライアイにも要注意。湿度調整や潤い補給を心がけて。メンタルからの不調は起こりにくいが、イライラが募ったときは、ひとりの時間をつくって深呼吸を。おすすめの食材は、れんこんや豆腐。
■芸術家型
耳たぶの縁と上部内側が赤いタイプ
<性格>
コミュニケーションを大切にし、思いやりのある行動が自然ととれるタイプ。協調性があり、人の意見をしっかり聞く一方で、それに左右されて考えが変わりやすいという一面も。サプライズやドラマチックな環境が大好き。人に喜んでもらいたいために尽くしすぎるところも。
<注意したい症状>
肝炎、膀胱炎、生殖器疾患、むくみなど、肝臓や膀胱、生殖器のトラブルに見舞われがち。三半規管も弱いので、めまいや立ちくらみ、耳鳴りのほか突発性難聴にも注意。ため込み体質なので、サウナなどでデトックスを心がけて。おすすめ食材は、ひじきやもずくなどの海藻類やいちじく。
不調を和らげる基本の耳マッサージ
あらゆる不調に効果的なマッサージを紹介する。まずは下の図の[1]~[5]の位置をそれぞれ指でつまみ、斜め上方向にゆっくり伸ばしていく。次に耳の縁を、耳たぶから上に向かって、指先をこすり合わせるようにしながらもみほぐしていく。
教えてくれた人
後藤恵さん/耳鑑定師
約2万人の耳を見た経験から独自の鑑定術を構築。2020年に「耳鑑定(R)協会」を設立し、耳のセルフケア術の普及に努める。「LINE占い」で行う「耳鑑定(R)」も話題に。
取材・文/簗場久美子 イラスト/飛鳥幸子
※女性セブン2022年3月17日号
https://josei7.com/
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