ゆうママさんが教えるシリコンバッグで作る簡単”ガトーショコラ”と絶品”焼き豚”
今、大人気のシリコンバッグは、繰り返し使えて、電子レンジ加熱も冷凍保存もできて、食洗機もOKで、そのまま料理もできるスグレモノ。一度使ったらやめられないという声があちこちから聞こえてくる。時短界最強とも言われるシリコンバッグを使ったレシピを、料理研究家のゆーママさんと料理人の小鉢ひろかさんが教えてくれました。なんと、ボウルや鍋など一切使わず、シリコンバッグ1枚だけで完成。準備するものや洗い物が少なくて助かるので、いつでも作りたくなっちゃいますよ!
ゆーママさんが教えるシリコンバッグでラクチン料理
料理研究家のゆーママこと松本有美(ゆうみ)さんは、「冷凍作り置き」や「自家製ミールキット」を利用した、簡単なのにおいしいレシピが評判。普段からシリコンバッグを愛用しているという。
たとえばケーキを手作りする場合、専用の型などの道具が必要で、それなりに手間もかかるが、マチ付きのシリコンバッグを利用すれば、あっという間だ。
「私のイチ押しはホットケーキミックスを使ったガトーショコラです。チョコレートやバターを溶かすのも、卵や粉を入れて混ぜるのも、全部シリコンバッグの中。ケーキ型に移す必要もなく、焼き上がりはびっくりするくらいきれいに袋から取り出せます。洗い物はシリコンバッグと箸やスプーンのみ。トータルで10分は時短に」(ゆーママさん・以下同)
シリコンバッグでぜひ試してもらいたいのは「自家製 冷凍ミールキット」を作ること。冷凍することで素材に下味がしっかりとつき、おいしく仕上げることができる。
「シリコンバッグを折り畳むようにして、空気を抜いてから口を閉めれば食材が酸化しにくくなり、鮮度の保持力が上がります。冷凍庫から出してすぐに加熱調理できるので、週末に作り置きがおすすめです」。
ガトーショコラ
ボウルも型も使わない失敗知らず!
※ここではスタッシャーのスタンドアップ1.6Lを使用
<材料>(作りやすい分量)
<A>
板チョコ(ブラック・細かく刻む)…2枚分(100g)
バター(食塩不使用)…60g
牛乳…大さじ6
<B>
ホットケーキミックス…1袋(150g)
ココアパウダー…大さじ1
砂糖…大さじ2
卵…2個
生クリーム・粉砂糖…各適量
<作り方>
【1】シリコンバッグに、Aを入れ、口を開けたまま、600Wの電子レンジで1分30秒ほど加熱する。
【2】溶けたバターとチョコレートをバッグの中で箸を使って混ぜたら、卵を割って入れる。
【3】箸を使ってチョコと卵を混ぜたら、Bを加えてさらによく混ぜ合わせる。
【4】平らなところで底をトントンと落として空気を抜き、口を開けたまま、180℃に予熱したオーブンで40分ほど焼く。
【5】粗熱がとれたら、そっと横に倒してガトーショコラを取り出す。好みのサイズに切って生クリームを添え、粉砂糖をふる。
絶品焼き豚
冷凍してから作るので、味が染みてジューシー!
<材料>(4人分)
豚肩ロース(塊)…400g
<A>
はちみつ…大さじ2
おろしにんにく・しょうが…各小さじ1/2
しょうゆ…大さじ3。
<作り方>
【1】シリコンバッグに豚の塊肉を入れる。
【2】A(材料参照)を加えてもみ込み、なじませる。なるべく空気を抜いて閉じ、冷凍する(冷凍での保存可能期間 約3週間)。
【3】凍った状態の【2】のシリコンバッグの口を開け、200℃に予熱したオーブンで40~50分ほど焼く。そのまま蒸気が落ち着くまで5分ほど蒸らす。
【4】食べやすい大きさに切って器に盛り、【3】のバッグ内に残ったたれを添える。
小鉢ひろかさんが教える鍋&コンロ要らずのレンチン料理
料理人の小鉢ひろかさんが使うのは、マチが広いタイプのシリコンバッグだ。
「食材を入れた状態で自立するので、中に入れた食材を混ぜやすく、ボウルや鍋代わりになって便利です。出来上がったら、清潔なスプーンですぐ食べる分を取り分け、残りはバッグに残します。粗熱がとれたら口を閉じて冷蔵庫に入れれば2日保存可能です」(小鉢さん)
なすと厚揚げの和風ベジカレー
レンジ加熱だけで作れる!
※ここでは、スタッシャーのスタンドアップ1.6Lを使用
<材料>(2人分)
厚揚げ…1枚
なす…1本
玉ねぎ…1/4個
大葉…5枚
<A>
カットトマト缶…1/2缶(200g)
カレー粉…大さじ1/2
みそ…小さじ1
サラダ油…大さじ1
塩少々
<作り方>
【1】なすは1cm角に切ってシリコンバッグに入れ、水(分量外)につけてアクを抜いてから水気を切る。
【2】玉ねぎ、厚揚げをみじん切りにして【1】に入れ、A(材料参照)を入れて混ぜたら、バッグの口の端だけを開けて、電子レンジ600Wで6分加熱する。
【3】全体を一度混ぜたら、再度4分加熱する。器に盛り、切った大葉を散らす。
※再加熱の際にレンジの温度を下げて200Wで8分(150Wなら10分)加熱すると、野菜にじっくり火が通り、鍋でコトコト煮込んだような仕上がりに。
教えてくれた人
料理研究家 ゆーママこと松本有美(ゆうみ)さん
子育てのかたわら、テレビや雑誌、広告などで活躍。「冷凍作り置き」や「自家製ミールキット」を利用した、簡単なのにおいしいレシピが評判。
料理人 小鉢ひろかさん
社会問題を料理で解決する 社会派料理コンサルタント。青果店で廃棄予定の野菜3tを料理に変えた通称“捨てない料理人”。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2021年10月28日号
https://josei7.com/
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