料理家・瀬尾幸子さん 18才から愛用する”文化鍋”で炊いたふっくらご飯で塩むすび
料理家の瀬尾幸子さんのレシピは、手軽においしくできて、毎日でも食べられるシンプルさが大人気。10代の頃から家の料理を担当していたそう。「昭和の前半はどこの家庭も文化鍋でご飯を炊いていました。私も子供の頃は、文化鍋で炊飯するカタカタという音で、毎朝、目が覚めたものです」(瀬尾さん・以下同)
文化鍋で炊いたご飯は同じ米でも香りが立ち、ふっくらおいしいという。
「母は料理があまり得意ではなかったのですが、電子ジャーが普及してからも炊飯は文化鍋でした。私もそれに倣って、ずっと文化鍋で炊いてるんです。お米は毎日のものだから、おいしく食べたいでしょ。保温できないし、私が子供の頃は電子レンジなんてなかったから、土曜の昼は必ず冷やご飯を使った焼き飯。シンプルだけどしょうゆのにおいが香ばしい、思い出の味です」
瀬尾さんに文化鍋でご飯を炊くポイントと、おいしくいただけるご飯レシピを教えてもらいました。この味を知ったら、文化鍋が手放せなくなるはず!
文化鍋で炊くふっくらご飯
「この5合炊きの文化鍋は、私が18才のときに購入したもので、40年以上も愛用。現在は、お米の量や料理に合わせ、サイズの違う4つの文化鍋を使い分けています」
「炊き上がったご飯の表面にポツポツとできた “蟹の穴” は、蒸気が循環しておいしく炊き上がった証拠」
「文化鍋で炊いたご飯は、お米の粒が立って、つやつや。15分ほど蒸らしてから混ぜます。アルミ製なので軽く、使い勝手もいいですよ」
塩むすび
米の甘みが引き立つ!
「塩を多めに使うのがコツ。手のひらにたっぷり伸ばしたら、パンパンと2回叩いて余分な塩を落とします。生まれたての赤ちゃんの手を握るくらいのやさしさで、ふんわり握って」
「塩むすびにすると、ご飯のおいしさが際立ちます。塩をしっかりつけることで米の甘みが引き立って、具なしでも充分おいしいですよ」
豚肉の焼き飯
冷やご飯をおいしく食べる知恵。
<材料>
冷やご飯…茶碗2杯分
豚こま切れ肉…50g
長ねぎ…1/4本
なると・サラダ油・こしょう・しょうゆ…小さじ2 1/2
紅しょうが…各適量
<作り方>
【1】ねぎはみじん切りにする。豚肉となるとは食べやすく切る。
【2】フライパンに油を強火で熱し、ねぎを中火で炒めて油が回ったら、豚肉を加えて炒める。肉の色が変わったら、なるとを加えさっと炒めて、ご飯を加えて強火にして炒める。
【3】具とご飯が混ざったら、鍋肌からしょうゆを加え1~2分炒める。火を止めて、こしょうを振って混ぜる。
【4】器に盛り、紅しょうがをのせる。
教えてくれた人
料理家 瀬尾幸子さん
手軽においしくできて、毎日でも食べられるシンプルなレシピが人気。忙しかった母親に代わり、10代の頃から家の料理を担当していた。
撮影/鈴木泰介
※女性セブン2021年10月14日号
https://josei7.com/
●人気料理家・瀬尾幸子さんの冷蔵庫を公開!食材をおいしく長持ちさせる8つの秘密