シルバーカーの使い方や選び方を専門家が指南!人気のタイプ、おすすめは?
買い物や外出時に高齢者の歩行をサポートしてくれるシルバーカー。荷物を積んで運んだり、ときには座って休憩したり…。高齢者にとって、快適に使えるシルバーカーとは? 選び方のポイントを福祉用具に詳しい高齢者生活福祉研究所所長で理学療法士の加島守さんに伺った。併せて編集部おすすめのシルバーカーもピックアップ。
シルバーカーとは?
シルバーカーとは、「歩行の安定、歩行距離の延長などを助ける機能をもつ歩行補助用具」とJIS規格(日本産業規格)で定義されている。
つまり、シルバーカーは、歩くことをサポートするもので、使うことでより長く安定して歩けるようになるもの。シルバーカート、手押し車などとも呼ばれる。
高齢者生活福祉研究所所長で理学療法士の加島守さんによると、
「シルバーカーは、介助や補助具がなくても自立歩行ができる高齢者向け。ハンドルや車輪が付いていて歩行の安定や歩行の距離を伸ばすサポートをするのがシルバーカーの役割です。
ハンドルやグリップやブレーキ、キャスター、荷物を入れる部分などが付いていて、タイプによっては、休憩時に椅子として機能するものも。高齢者自身が押して歩くもので、車椅子のように人が座った状態で動かすようには設計されてはいません」(加島さん、以下同)
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シルバーカーと歩行器・歩行車の違いは?
「シルバーカーは、支えがなくても歩けるが、足腰が弱ってきた、重い物を持てなくなってきたといった高齢者に便利な歩行補助具のこと。
一方、歩行器や歩行車は、歩くのが困難になった人のための歩行補助具であり、4本の脚が地面に設置し、体を支えるパーツなどによって安定した歩行をサポートするものです」
「歩行器や歩行車は、フレームの中に体を入れて体重を支えられる構造になっていますが、シルバーカーはハンドルやグリップを握って手で押すもの。元気な高齢者がより快適に歩くために使うというイメージですね」