今日は野菜の日! 高騰する野菜を”冷凍”でおいしく【まとめ】
8月31日は8(や)3(さ)1(い)で、野菜の日だ。1983年に全国青果物商業協同組合連合会などの団体が「野菜をたっぷり食べて欲しい」という思いから制定。しかし今年は長雨や日照不足から野菜が高騰中…。そこで野菜を”冷凍”して無駄なく美味しく食べるプロの技を、記事の中からピックアップしてまとめた。
市販の冷凍野菜ミックスのレシピ3選
市販の冷凍野菜なら、比較的価格が安定している。料理研究家・村上祥子さんは「栄養も鮮度も品質が保たれているのが魅力」と、冷凍野菜を愛用している。そんな村上さんおすすめの冷凍野菜を使ったレシピがこちら。
冷凍野菜の加熱・解凍コツ
「ボウルにキッチンペーパーを敷いてから冷凍野菜を入れて加熱解凍すると、余分な水分が抜けて調理の時短に。味も染み込みやすくなります」(村上さん、以下同)
1.冷凍野菜ミックスのシンプル根菜サラダ
「上の方法で加熱解凍した和風野菜1袋を、キッチンペーパーごと取り出し、ボウルの水分を拭き取り野菜を戻します。オリーブオイル・しょうゆ各小さじ1を混ぜ、こしょう少々を混ぜれば、シンプル根菜サラダの完成」
2.冷凍野菜ミックスのクイック筑前煮
●材料(2人分)
・冷凍和風野菜ミックス…300g
・鶏もも肉…100g
・片栗粉…小さじ1
・(A)しょうゆ、砂糖、酒…各大さじ1
●作り方
【1】耐熱ボウルにキッチンペーパーを敷き、冷凍和風野菜ミックスを入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジで6分加熱。ペーパーごと野菜を取り出し、ボウルの水分を拭き取って野菜だけ戻す。
【2】鶏肉は5~6個に切り、ボウルなどに入れて片栗粉をまぶし、Aを加えてからませる。
【3】【1】に【2】を加え、落としぶた代わりにラップを張りつけ、両端を開けて電子レンジで6分加熱する。
●おいしさUPのポイント
野菜の下処理を省き鶏肉にはひと工夫。「野菜を一つひとつ切る手間や、下ゆでなどが不要に。鶏肉には片栗粉をまぶすことで、味がからみおいしい仕上がりに」
3.冷凍野菜ミックスで根菜スパニッシュオムレツ
●材料(2人分)
・冷凍和風野菜ミックス…200g
・オリーブオイル…大さじ2
・にんにく(薄皮ごとつぶす)…1かけ
・塩、こしょう…各少々
・卵(溶きほぐす)…3個
●作り方
【1】耐熱ボウルにキッチンペーパーを敷き、冷凍和風野菜ミックスを入れてふんわりとラップをかけ、電子レンジで4分加熱。取り出して、野菜をざるに上げる。
【2】フライパンを温めて、オリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて弱火で炒め、香りが立ってきたら、【1】を加える。強火で2分炒めたら塩、こしょうして取り出す。
【3】空いたフライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、溶き卵を流し、【2】を加える。箸で混ぜて半熟状になったら皿をかぶせて取り出し、フライパンに戻して反対の面を焼く。
●おいしさUPのポイント
素材からの旨みで少ない調味料でも美味。「根菜はでんぷんが多いので、卵が薄くてもしっかりまとまります。旨みも出るので、少しの味付けでもおいしくなります」
●使ったのはコレ
「ひと口大のゆでた和風野菜を冷凍。残り野菜を出さずに煮物も素早く作れます」
【データ】
・ニチレイ「和風野菜ミックス」
・300g/298円(編集部調べ)
→オリジナル記事:料理研究家・村上祥子さん愛用の冷凍野菜でラク旨レシピ
冷凍野菜のお手軽レシピ3選
野菜を無駄なく使い切る技として、生のまま冷凍する”野菜の冷凍保存”が注目されている。
「冷凍で野菜の細胞が壊れるので、加熱調理でも火の通りや調味料の染み込みが早く、時短に。1か月ほど保存できるので、常備しておくと栄養も手軽に補えますよ」(料理研究家・島本美由紀さん)
1.冷凍小松菜のおひたし 卵黄のせ
加熱不要! 自然解凍でおひたしに!
【材料】(2人分)
冷凍小松菜(ざく切り)……1束分
卵黄……2個分
削りぶし・ポン酢……各適量
●作り方
【1】冷凍小松菜は自然解凍して水気を絞る。
【2】1を器に盛り、卵黄と削りぶしをのせ、ポン酢をかける。
2.冷凍小松菜のシンプル白和え
なめらか食感に旨みが広がる!
【材料】(2人分)
冷凍小松菜(ざく切り)……1束分
絹豆腐……1/3丁
以下A
白練りごま……大さじ1
砂糖……小さじ1
昆布茶・塩……各小さじ1/3
●作り方
【1】冷凍小松菜は解凍して水気を絞る。
【2】豆腐はペーパータオルで包み、水気をしっかり切る。
【3】ボウルにAと2を入れよく混ぜ合わせ、1を加えて和える。
3.ちくわと冷凍野菜のミルク煮
数種類の野菜で時短&栄養凝縮!
【材料】(2人分)
バター……10g
ちくわ(斜め切り)……3本
冷凍小松菜(ざく切り)……1/2束分
冷凍にんじん(細切り)……1/2本分
冷凍ごぼう(ささがき)……1/2本分
薄力粉……大さじ1強 塩……少量
以下A
牛乳……1カップ
コンソメスープの素……小さじ1
●作り方
【1】フライパンにバターを入れて熱し、ちくわを中火で炒め、薄力粉を振り入れて軽く混ぜる。
【2】1にAと冷凍野菜を加え、とろみが出るまで煮込み、塩で味を調える。
→オリジナル記事:冷凍保存で冬野菜をもっと活用!冷凍小松菜お手軽レシピ
まるごと冷凍野菜の旨みたっぷりレシピ3選
野菜冷凍の達人、料理研究家の島本美由紀さんがまるごと冷凍した夏野菜を使ったレシピを提案してくれた。
1.冷凍トマトをつかった『トマトそうめん』のレシピ
トマトは冷凍すると旨み凝縮! 煮込み料理にも◎料理にコクを与えるトマトは、冷凍によって旨みがアップ。解凍しても生の状態には戻らないが、煮込みやパスタソースなど活用の幅は広い。
◆保存期間:2か月
◆凍ったまま流水にさらせば、皮がズルっとむける
◆室温で5分ほど置けば、ざく切りも簡単
冷凍トマト1個は、室温で5分ほど置いてから、ざく切りにする。そうめんに冷凍トマト、ツナ、大葉の千切りをのせ、めんつゆ(ストレート)を回しかける。
2.冷凍ピーマンのおひたし
冷凍保存で苦みも取れて、食べやすくなる!栄養価が抜群のピーマンは、冷凍することで苦みが和らぐ。完全に解凍して水けを絞れば、おひたしや和え物に使えて、ヘタや種も食べられる。
◆保存期間 2か月
◆室温で1~2分置けば、切りやすくなる
◆自然解凍すれば、ゆでたような食感に
冷凍ピーマン4個を耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで4分加熱。器に盛り、ポン酢をかけて削り節をかける。
3.冷凍とうもろこしの炊き込みご飯
甘みが急速ダウンする前に、即冷凍を!糖質だけでなく、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富なとうもろこし。時間が経つにつれて甘みも栄養価も落ちるので、新鮮なうちに冷凍を。
◆保存期間 2か月
◆皮をつけたまま冷凍すればラップ不要
◆皮をむく場合は、ラップで包む
◆皮ごと冷凍のまま、電子レンジで加熱できる
冷凍とうもろこし1本を室温に5分ほど置いて、包丁で実の部分を削る。炊飯器に米と表示通りの水、塩小さじ1、とうもろこしの実と芯を入れて炊く。
芯から旨みが出るので、捨てずに一緒に炊き込む。
→オリジナル記事:野菜はまるごと冷凍できる!野菜冷凍保存術|冷凍のスペシャリストが提唱
※初出:女性セブン
構成/介護ポストセブン編集部
●暑いときにアツアツのグラタン!たっぷり夏野菜を絶品ホワイトソースで|小堀紀代美さん