《介護中は”すきま時間”の活用を》ドラッグストアの「登録販売者」や「在宅・土日勤務」で仕事を続けるコツ
仕事を続けながら介護をするのは大変なもの。介護と仕事を両立するためには、介護を続けながらでも働きやすい仕事に転職するという選択肢もある。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、介護と両立しやすい仕事について教えてもらった。
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在宅ワークなら介護と両立がしやすい
週5日、毎日7~8時間の出社勤務が必要な仕事は介護との両立が大変ですが、家で働ける在宅ワークやシフトの融通がききやすい仕事、職種によりますが派遣社員などであれば比較的介護を続けやすいでしょう。とくに、データ入力やライティングなど、在宅ワークで1日3~4時間程度の勤務でもいいような仕事内容であれば、要介護者がデイサービスに行っている間に仕事をすることも可能です。
正社員にこだわりたい場合は、事務系の仕事であれば残業が少ないケースも多いため、出社の割合が多くても比較的介護をしやすいでしょう。また、企業は従業員の配偶者や父母、子などの家族が要介護状態にある場合、その従業員が希望をすれば時短勤務や、フレックスタイム制、時差出勤などのいずれかの措置を(利用開始から3年の間で、少なくとも2回以上)必ず導入しなければならないと定められていますので、人事部などの担当部署へ相談しましょう。
また、私は出版社の方とも仕事をする機会が多いのですが、出版系も比較的在宅勤務が可能なことが多く、要介護者がデイサービスに行っている間に打ち合せをするなど、介護をしながら働いている人も増えてきているようです。
土日だけ家族に介護をお願いして働く手もある
在宅ワークやシフトがちょうどよい仕事が見つからない場合は、いっそ土日だけ家族に要介護者を見てもらい、働くという手もあります。特にファミレスやコンビニ、レジャー施設などの飲食、小売、サービス業は土日勤務が可能な人を求めているため、土日さえ働けるのであれば仕事にはそこまで困らないでしょう。
家族が土日に要介護者の面倒を見るのが難しい場合は、土日は家族にお金を出してもらってショートステイを利用する、などの方法もあります。意外と選択肢はさまざまあるため、どういう仕事ならありそうか、どういう働き方なら介護と両立できそうかを考えたうえで決めるといいでしょう。
手に職がある場合やお金になりそうな趣味がある場合は在宅で納品するなども有効
手に職がある場合や、長く続けてきてお金になりそうな趣味がある場合などは、雇用されて働くことにこだわらずとも、在宅で仕事をして納品したり、販売したりするという方法もあります。最近では、ちょっとしたネットショップもほとんど手間をかけずに開設することができるため、介護のすきま時間に少しずつ作業を進め、ネットショップで販売するなどもいいでしょう。
今後の介護を考えてキャリアを決めるなら資格を取っておくと有利
今後、介護が発生しても無理なく働けるような仕事に転職を考えている場合は、先に資格を取っておくのもおすすめです。とくに私がすすめているのはドラッグストアで登録販売者として働くことです。ドラッグストアの仕事は週3日、1日4時間など、短時間でもシフトに入りやりやすい店舗が多く、比較的数も多いため、介護にともなって引っ越しをする場合などでも働き口に困ることは少ないでしょう。
登録販売者の資格を取得するには、各都道府県が実施する「登録販売者試験」に合格することが必要です。以前は「実務経験」が受験の必須条件でしたが、現在は年齢・学歴・職歴に関係なく、誰でも受験が可能になっています。
このほか、医療事務などもおすすめですし、IT系のキャリアを積んできているなら、在宅勤務が可能な会社を探したり、在宅フリーランスで仕事を請け負えるようにスキルを伸ばしておいたりするのもいいでしょう。
介護系の仕事をするのもおすすめ
介護を楽にするという観点であれば、介護系の仕事をするのもおすすめです。介護業界は常に人手不足のため就職先に困りにくいうえ、介護の知識も付くため、自身が家族の介護をする際に活かせる部分も多いでしょう。また、介護系の人たちとのつながりも得られるため、介護で何か困ったときに相談する相手を増やすこともできます。
とにかく介護は働きながら続けることが大切
介護をする場合、どのような仕事であれ、基本的には働き続けることが大切です。仕事を辞めると時間に余裕ができる分、一見介護が楽になるように思えますが、介護サービスを使う金銭的な余裕が減るため、結果的に介護の負担が増すことが多くあります。
他にも働くことで社会とのつながりができ、精神的な孤独感が軽減されやすく、介護の気分転換になることもあるでしょう。正社員ではなくパートなどでもいいので、仕事は続けることをすすめています。介護のために転職をするのが難しい場合は、現在の職場に在宅勤務を相談してみるなど、介護と仕事を両立するための方法を模索してみましょう。
取材・文/新藤まつり
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