シニアが健康に夏を過ごすための5つの心得「エアコンは節約しすぎない」「ネックリングの併用で電気代をお得に」【節約&家事アドバイザー解説】
厳しい暑さが続く近年の夏。シニア世代が元気に過ごすためには、「暑さを我慢せず、上手に対策を取り入れることが大切です」と、節約&家事アドバイザーの矢野きくのさん。エアコンの賢い使い方や水分補給のポイントなど、夏の暮らしで実践したい5つのコツを教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
「酷暑」の夏、無理な節約はキケン!
年々厳しくなる暑さ。今年からは40度以上の日を「酷暑(こくしょ)」と呼ぶよう気象庁によって制定されたほどです。このような暑さの中でも、年齢を重ねると感覚が鈍り、気温が高いのに暑さを感じづらくなり、気づけば熱中症になっているということもありえます。
また、シニアのかたは節約が身についているかたも多く、「エアコンなんて贅沢」という考えをお持ちのかたも少なくありません。しかし、昔と今の暑さはまったく違うものです。エアコンは贅沢ではなく、「エアコンは暮らしの必需品」と考えてください。そのエアコンを上手に使うことが節約につながります。
1.第一に直射日光を遮ること
日光が室内に入れば、それだけ室温が上がってしまいます。筆者の自宅では、日当たりの良い部屋と日当たりの悪い部屋で、夏には5度も余裕で室温が違います。室温が違えば、それだけエアコンの設定温度を上げることができ、節約になります。窓の内側に施すカーテンよりも、窓の外で遮る「よしず」や「遮熱シート」を活用しましょう。
2.エアコンの使い方を見直そう
実はシニアのかたの家に多いのが、掃除をしていないエアコンのフィルターです。フィルターにほこりが詰まっていると冷風が出てこなくなり、余計に電気代がかかってしまいます。
フィルターが汚れていると効きが悪くなり電気代も上がる
・毎日エアコンを使っている時期は、2週間に1度は掃除をしましょう。
・フィルターを取り外して、掃除機などでほこりを吸い取ります。
掃除をしたくても、エアコンは高い位置にあるため、年齢を重ねてくると、踏み台に上っての作業というのは危険を伴います。定期的にご家族に頼んだり、掃除をしてくれるサービスを利用したりするとよいでしょう。
エアコンの風量は自動がベスト
エアコンの電気代を節約する場合、重要なのは「風量設定」です。最近のエアコンなら、風量は「自動」にしておくのがベストです。設定温度に達したら、リモコンの設定の「弱」よりも弱い風量になり、動いているか動いていないかわからない程度の運転をしてくれるので節約になります。
3.首を冷やすアイテムを活用する
「少し暑いな」くらいのとき、首を冷やすことで意外とスッと涼しく感じることがあります。首の横、頸動脈には太い血管が通っているので、そのあたりを冷やすことで冷えた血液が全身に回り、体温が下がるとされています。
近年はさまざまなクールアイテムが発売されていますが、シニアのかたには首にかけられる「クールネックリング」がイチオシです。
首を冷やすアイテムとして、ここ最近注目されていて多くの商品が登場しています。主にPCM素材(温度によって液体や固体など状態が変わる素材)が使われており、多くのものが18度以下で硬くなります。冷蔵庫などで冷やして繰り返し使え、首にあてると徐々に冷たくなり、熱をとってくれるというものです。
キンキンに冷えるものが苦手なかたでも、クールネックリングなら優しく冷やしてくれます。エアコンをつけているときでも、クールネックリングを併用すれば、エアコンの設定温度をそこまで下げる必要もなく、冷えすぎを防ぎながら節電にもつながります。
4.水分を定期的にゆっくりとる
コップ一杯の水分を一気に飲むと、体に行き渡るより先に尿として排出されてしまいます。だからこそ、水分はゆっくりと時間をかけて少しずつとるのが正解です。
飲み忘れを防ぐには、最近ではタイムマーカー(時間の印)がついたウォーターボトルも市販されているので、それらを利用するのもよいでしょう。
市販のウォーターボトルに自分でシールを貼ったり、油性ペンなどで時間を書き込んだりしておくのもおすすめです。 とにかく水分をとることを忘れずに、ゆっくりと定期的に水分をとるようにしましょう。
→高齢者は要注意!水分補給のコツ「タイムマーカー付きのボトル」で飲み忘れを防ぐ【家事アドバイザー解説】
5.食欲がないときは冷たいスープを
暑さが続くと食欲が落ちることもあります。しかし、シニアのかたが健康を維持するためにも食事は大切です。どうしても食欲がないときは、お味噌汁を冷蔵庫で冷やして、ご飯にかけて冷や汁のようにして食べるのはいかがでしょうか。また、冷やした野菜のポタージュもおすすめです。
いちから作るのが手間に感じる場合は、最近では市販のスープでも冷たい牛乳に溶けやすいものも。また、レトルトタイプの冷製スープなども販売しているので、封を開けるだけで手軽に食べられます。体を冷やしすぎるのは良くありませんが、食欲がないときは冷たく、喉を通りやすいものを積極的に利用してみてください。
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今年は例年以上に暑くなるという予報が出ています。エアコンを積極的に使い、栄養のあるものをとって、夏を健康にすごしてくださいね。
