《いつの間にか高齢者に…》「総理大臣が自分より年下」に愕然とした68歳ライター、高市総理を目の前にして“年齢”を実感した出来事
行政・法律上、65歳を超えると、「高齢者」と言われる。年を重ねると年齢を感じることが増えてくるが、総理大臣の年齢にそのことを実感した、というのはライターのオバ記者こと野原広子氏(68歳)だ。野原氏が“高齢者にとっての年齢”について考察する。
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総理大臣が自分よりも年下!
とうとう!と言っても衆議院議員選挙の話じゃない。高市早苗総理がものすごい人気、ということでもなくて、年齢のこと。1961年3月生まれの高市さんって私より4歳も年下なのよね。国のトップである総理大臣が自分より若いって、けっこうなショックよ。
実は調べたら1957年7月生まれの岸田文雄総理も約4か月年下だったんどけど、まぁ、そのくらいは誤差の範囲? その次の石破茂総理は2月生まれで同級生だ。
ここのところ毎週のように林家ペーさん(84歳)にインタビューしているからか、やたら人の年齢が気になる。ご存知、ぺーさんの芸のひとつに“有名人の誕生日を言う”というのがあるんだけど、テレビでやっていた「誕生日いつ? じゃあ、◯◯といっしょ。あと□□と△△もそう」と次から次へと。プロレスラーのあとに政治家、お笑い芸人と何の関連もない有名人が並ぶとそれだけでおかしいの。「ああ、まただ」と思いつつ、つい笑っちゃうんだわ。
いつの間にか「高齢者」の仲間入り
それはともかく高市総理よ。いったん年下の総理が出現したらもう元に戻らない。次の総理はさらに年下になるに違いないし、そうじゃないとダメだと思う一方で、いつの間にか自分が「高齢者」の中にすっぽり入っていたと思うと複雑よ。テレビでアイドルを見て、「あ、このコ、ふたつ上だったんだ! 意外とトシだったんだねー」とちょっと上から見ていた20代、30代がついこの間のような気がするのになぁ。総理より年上って、ああ、イヤだ、イヤだ!
と、ぶつぶつ言っていたら、なんと高市総理にお目見えする機会があった。ライターのかたわら、縁あって茨城県出身の衆議院議員の事務所でアルバイトをはじめて足かけ7年。主な業務は小学生相手への国会ガイドなんだけど、この日は6月11日から開催される「水戸の梅まつり」のPR活動のアシスタントでした。首相官邸に参上する水戸黄門愛好会のお3人とうら若き梅大使の6人の緊張を茨城弁で和らげる係だ。
水戸から振袖を着てバスに揺られてやってきたお嬢さんたちは、謁見の直前まで何度も口上の練習をしている。そりゃあ、総理大臣にお会いするんだもん。アガるなというほうが無理な話。高市総理がそれを見ていた時、なんか胸がジンと熱くなっちゃった。
総理登場、その次の瞬間…
「わぁ、黄門さまぁ〜」と言いながら高市総理が大笑顔で会場入りしてきた。一同が拍手でお出迎えする。と、その時よ。呼吸のタイミングがズレたのか、ノドの奥から咳が込み上げてきたの。ここ、どこだと思ってるの! 首相官邸の応接室だよと自分を叱りつけて、大きく息を吸って押さえ込もうとしたけどどうにもならない。
あわてて、でも動作はあくまでゆっくりと部屋から出て、報道陣や官邸の職員、SPの輪から離れたところまで咳を抑え込んだら息苦しくてたまらない。おまけに咳っていったん出ると止まらないのね。
ガーッ、ゴゴッ!ゴホッ ゴーッホ。昔、年寄りはなんでこんな品のない咳をするんだ?と思っていたけど、それを今、私がしている。しかもいちばんしちゃダメなタイミングで。総理を目の前にして、年齢を実感するとは思わなかったわ。
そういえば国会答弁とか、選挙演説でマイクを持った人が、ガーッ、ゴホッ、なんてやっている姿を見たことなかったわ。あれ、どうしてなの?
そうそう、この日、高市総理は、私たちの前に現れる少し前までイタリアのメローニ首相とランチ会談をしていたの。働いて働いて働いて働いて働いていました。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。2021年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。実母の介護も経験している。
