《仏壇から出火!?》ろうそくや線香による火災にご用心!100円グッズの火を使わない仏具・選び方や使い方を防災士&節約アドバイザーが解説
お仏壇に手を合わせ、ろうそくを灯し線香に火をつける。そんな日常の行為が、思わぬ事態を招くことがある。ここ最近、芸能人や著名人が仏壇が火元となって火災を引き起こした事例も報じられている。そこで、防災士の資格をもつ節約&家事アドバイザーの矢野きくのさんに、100円ショップのアイテムを活用した火事予防対策を教えてもらった。
ニュースで多く見られる仏壇火災
近年、仏壇のろうそくや線香が原因となる火災をニュースで見聞きするようになりました。火の不始末によるこのような火災は、大切なご自宅やご自身、ご家族の命を危険にさらすだけでなく、ご近所の方々にも大きな被害をもたらす可能性があります。
長年、仏壇を守ってこられた方にとって、火を使うことは当然のことかもしれません。しかし、ご自身の安心と安全のためにも、一度、火の扱い方を見直してみてはいかがでしょうか。
100円ショップ「ダイソー」の火を使わない仏具
最近では、火を使わない安全な仏具が手軽に手に入るようになりました。特におすすめしたいのが、電池式のLEDろうそくや線香です。本物と見まがうほど精巧に作られており、見た目も風情も損ないません。火を使わないため、うっかり倒してしまったり、消し忘れてしまったりする心配がなく、万が一の事態を防ぐことができます。
また、本物のろうそくや線香の煙で、仏壇周りが汚れてしまうこともありません。小さなお孫さんがいらっしゃるご家庭でも安心して使うことができます。
これらの電池式仏具は、今や100円ショップなどでも手軽に購入できます。
火を使わないろうそく
まずは、ダイソーの『火を使わないLEDろうそく」(110円)。サイズは5cm×20cm×5cmなので、ちょうどろうそくの長さと同じ程度です。別売りの単4乾電池2本を入れて本体を上から下に押すようにするとこでろうそくが点灯します。消すときはもう一度上から下に押します。
火を使わない線香
線香にも同様のアイテムがあります。ダイソーの『火を使わない線香」(110円)。サイズは5.5cm×5.5cm×10.5cmとなっています。使うには、電池を入れるためにドライバーで蓋を開け、LR44電池(別売り)を2個入れる作業が必要になります。底面にオンオフのスイッチがあります。
ろうそくも線香も慣れるとその優しい灯火から癒やしを感じるようにもなりますよ。
線香の香炉をキレイに保つアイテムも
火を使う線香の場合、香炉周りをキレイに保つことで安全を心がけたいものです。そこで注目なのが、ダイソーの『燃えかす取り」(110円)です。
線香を使っていると香炉灰の中に線香の先が燃えかすとなって残り、それが増えてくると線香を立てることができなくなってきます。そのようなときに本品で香炉灰をすくい、ふるいにかけて、残った線香の燃えかすだけを取り除くと、香炉の中に灰だけが残るようになります。
また、『仏壇の灰ならし」(110円)というものもあります。燃えかすを取り除いた香炉灰の表面を本品でなでるようにするときれいにならすことができます。
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今回ご紹介した以外にも、100円ショップには仏壇やお墓参りに使える便利なアイテムが多数あります。最近では多くの地域で100円ショップの店舗も増えているので気軽に仏具を見つけられると思います。一度覗いてみてくださいね。