におわせない室内干しの極意|梅雨時の悩みを解決!
室内干しの機会が増える梅雨時。せっかく洗ったのに生乾きのいやなにおいがついてしまった、なんて経験はありませんか?
においの原因は衣類に残った雑菌。そんなくさ~いにおいをなるべく発生させないためには、"干し方"が大切なんです。そこで、におわせない干し方を家事の達人に教わりました。これさえ覚えれば、室内干しによる悪臭から解放されますよ!
「せっかく洗った衣類、洗い直しなんてしたくない」 そんなあなたに知ってほしいコツを伝授します――
殺菌&速乾が大切なんです!
「洗濯物は限りなく菌を洗い流してから素早く乾かす、この2大対策が大切です」
と教えてくれたのは、ダスキンの橋本恵さんだ(「」内以下同)。外干しでも、乾くまでに時間がかかれば雑菌は繁殖するので、室内干しだから悪いわけではないという。
「洗濯物の除菌には、酸素系の洗濯用漂白剤が効果的。洗剤に加えて使うか、すでににおう場合は約40℃の湯に漂白剤を溶かし、10~15分つけ置きしてから洗いましょう」
除菌スプレーでは、菌を死滅させるのは難しい。漂白剤でつけ置きした方が、最終的に手間はかからない。
除菌洗浄をしたら、下記のアーチ干しなど、風通しのよい方法で干そう。また、各洗濯物ごとに早く乾かす方法を詳述するので試してほしい。
アーチ干しとは
洗濯物の間の風通しをよくし、乾燥を早める干し方。中央に丈の短いものを吊るし、外側に行くほど長いものを吊るして、横から見た時にアーチ状にする。そうすると、風の通りがよくなる。さらに扇風機や除湿乾燥機で風を当てるのがおすすめ。
タオルの干し方
生地が重なっていると、風が当たらず乾きにくくなるので、タオルは「重なりを減らす」ことが大切。じゃばらに折るなど、表面積が広くなるように干して空気に触れやすくしておくと、厚手のタオルも乾きやすい。
靴下の干し方
洗濯物は上から乾くので、靴下など厚みが均一ではない衣類は「厚手の部分を上にして干す」のが鉄則。1枚ずつ干した方が乾きやすいが、1足(2枚)まとめて干す場合は履き口を広げ、中にも風が入るように干すとよい。余裕があれば、時々上下を入れ替えて干し直すのもおすすめ。
デニム、スラックスの干し方
デニムは「裏返して干す」のが基本。特にポケットが乾きにくいので、必ず外側に出して空気に触れさせよう。ウエスト部分は筒状に吊るし、前を広くあけて風通しをよくする。
サマーニットの干し方
型くずれしやすいニットや丈の長いワンピースなどは「広げて干す」。ハンガーやさお2本に橋渡しをするように干すとよい。生地が柔らかい場合、ハンガーやさおの跡がつきやすいので、時々衣類を動かし、ハンガーやさおに触れる位置を変えよう。
シャツの干し方
シャツは胸元が型くずれしやすいので、えり元のボタン1~2個はとめて干そう。下の左図のようにハンガーを2本重ねて使うと、衣類の中に風の通り道ができ、乾きやすくなる。
パーカの干し方
「フードと身頃を触れさせない」のがポイント。身頃はハンガーにかけ、フードはさおや別のハンガーにピンチでとめる。フードと背中の間に風を通す工夫をしよう。
イラスト/オモチャ
※女性セブン2019年6月27日号
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