100均グッズでできる【結露対策】「結露はカビの原因に!カーテンの結露にも要注意」
朝起きると窓にびっしり水滴が――。冬に多く発生する「結露」。放っておくとカーテンや窓周りにカビが発生してしまう。意外と侮れない結露の対策について、家事アドバイザーの矢野きくのさんに教えてもらった。気温が下がるこの季節は結露の対策が急務! 矢野さんがおすすめする便利アイテムと、注意ポイントを紹介する。
この記事を執筆した専門家
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!』(アスコム)、『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社ムック) など。https://yanokikuno.jp/
結露が発生する原因や場所
冬場は、室内と屋外の温度差で窓ガラスには“結露”がついてしまいます。結露を取り除くのも意外と手間がかかるもので、冬の家事のお悩みのひとつにも上げられます。
原因
気温が下がると空気中に含まれる水分量が減る=余分な水分が結露となって出現する。
結露しやすい場所や環境
・窓(日が当たらない部屋の窓ほど結露しやすい)
・植物などが多い部屋(水分量が多くなる)
・浴室やキッチンなど水回りの天井部分
・洗濯物の部屋干しをしている部屋
・気密性の高いマンション など
結露をそのままにしておくのは危険
結露は、寒さで体調を崩しがちな冬場や、シニア世代をはじめ、介護が必要なかたが暮らしている部屋は、とくに注意が必要。
「単なる水だからそのままでいい」と考える人もいるようですが、実はそうもいかないのが結露です。
結露が窓ガラスを伝い落ちると窓枠に溜まってしまいます。窓周りに木材が使われている場合はとくに、その溜まった結露がカビのもとになってしまいます。
カビはもちろん健康を害するものなので、室内に発生させるのは好ましくありません。そのためにも、結露は見つけたら取り除く習慣をつけましょう。
筆者が活用している結露対策の注意ポイントと便利アイテムをご紹介します。
結露する時期はカーテンに注意
結露が発生する時期はカーテンに結露がついていないか、こまめにチェックするようにしましょう。筆者が見てきた中で意外と多くのご家庭で、カーテンに結露がついていることに気づかずカビが発生してしまっていました。
カビは、前述のとおり健康を害する原因にもなるので、カビを見つけたらすぐに酸素系漂白剤などを使ってカーテンを洗濯してください。
結露防止テープで水分を受け止める
サッシの下側に“結露防止テープ”を貼ると、上から落ちてきた結露を受け止めて窓枠まで垂れてしまうのを防ぐことができます。
結露防止テープは厚みや高さによって吸水量が違うので、結露の量によって選ぶと良いでしょう。逆に言えば、結露の量が多いのに吸水量が少ない結露防止テープを貼っても飽和状態となり下に結露が流れてしまうので注意が必要です。
結露取りワイパーで窓の水滴を撃退!
先端にゴムベラがついている“結露取りワイパー”を使うのも便利です。
ゴムベラだけのものだと集めた結露を雑巾などで吸う必要があるので、水を受け止めるボトルがついているものがおすすめです。
結露がついたガラス窓を結露取りワイパーでなぞるだけで、水がボトルに溜まっていくので手間がかかりません。小さいものであれば100円ショップでも購入することができます。
ゴムベラの幅が広く、ボトルの大きいものはホームセンターなどで売っています。何度もボトルの水を捨てる手間を省きたい場合は、大きめのものがおすすめです。
便利グッズを上手に取り入れて、手間なく結露を取り除き、気持ちいい冬を過ごしてくださいね。
●ダイソーなど100円ショップの介護アイテムと活用術<まとめ>「介護のプロに喜ばれた100均グッズと組み合わせセット」