女性の4割以上が「便秘を自覚」注目のお腹すっきりメニュー「梅流し&酢キャベツ」の作り方と効果【専門家解説】
ホルモンバランスの乱れや、腹筋や腹圧の弱さ、ダイエットなど、さまざまな要因から便秘になりやすい女性にとって、「詰まり」は常に悩みの種。そこで、リセットメニューとしていま話題の「梅流し」と「酢キャベツ」の作り方を専門家に教えてもらった。スッキリしたい人、必見です!
教えてくれた人
管理栄養士・望月理恵子さん、消化器外科医・石黒成治さん
便秘に悩む女性は人口1000人あたり43.7%の調査結果も
「宿便スッキリ」「驚くほど出る」「お腹がペタンコに」「デトックス効果やダイエット効果も抜群」――こんな魅力的なうたい文句の広告が新聞や雑誌にあふれ、SNSでも話題が絶えない。
それもそのはず、厚生労働省の国民生活基礎調査(2019年)によると、便秘と自覚のある人は、人口1000人あたり34.8%、女性では、43.7%にのぼる。“たかが便秘”とあなどってはいけない。便秘はお腹の張りや肩こり、頭が重いといった全身の不調につながるうえ、肌荒れや吹き出物もできやすくなるなど美容にとっても大敵。さらには生活習慣病や、大腸がんをはじめとするがんの誘引にもなるのだ。
安易に便秘薬に頼らないためにも心がけたいのが、“快便”につながる毎日の食生活だ。
「梅流し」で驚くほど出る
宿便がスッキリするリセットメニューとしていま話題となっているのは、「梅流し」と「酢キャベツ」。管理栄養士の望月理恵子さんが解説する。
「梅流しとは、昆布でだしをとった水(1.5L、顆粒だしなどでもOK)で大根(1/2本)と梅干し(2~3個)を煮て、スープごと残さず食べるものです。大根に含まれる食物繊維と水分、梅干しに含まれるクエン酸が腸内環境を整えてスムーズな排便を促し、体の中の老廃物を排出してむくみも解消してくれます。
また、スープごと飲むことで腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になる。一定期間食事を断つファスティング後の回復食として食べると、体にたまった宿便が出ると注目されています」