“より良い眠り”のために!自分に最適な枕選び体験してみた
10月10日は“ふとんの日”。日本人は世界的に睡眠時間が少ないとして知られるが、働き方改革が声高に言われるようになったこともあり、睡眠についても見直す動きがあるのは確かだ。実際、「質の良い睡眠」を求める人は多く、寝具についても意識が高まっている。
最近引っ越しに合わせ、ベッドを買い替えた筆者(記者Y・39才)も“快眠難民”の1人。とりわけ枕に関しては、自分でもコレクターかと思うほど「コレじゃない」を繰り返し、現在家にある枕は合計5個にものぼる。低反発がいいと聞けば購入し、頭の形にくぼんでいるものがいいといえば購入し……。それでも、起きた時に肩こりがするし、睡眠中途中で起きてしまうし、どうも安眠できていない気がする。
そんなとき、エアウィーヴグループの枕専門店・ロフテーが運営する「枕工房」を知った。「枕工房」は、まさに筆者のような「一人ひとりの悩み」に向き合い、それぞれに合った枕選びをサポートしてくれるところだ。
ピローフィッターが最適な枕選びをサポート
枕がずらりと並び、圧巻の「枕工房」では、ピローフィッター(今回は菅さん)が迎えてくれる。
まずはコンサルティングシートの記入。現在使っている寝具についてや自覚症状、アレルギーの有無などを書きながらも、どういう悩みがあるか、菅さんに1対1でじっくりと話をきいてもらう。
頸椎に一番負担の少ない姿勢とは?
続いて、首のカーブの深さを計測。枕の適切な高さは、体型や頸椎弧(首の部分のカーブ)の深さなどによって、本来一人ひとり違って当たり前で、「ロフテー快眠枕」は、ベースとなる高さが4段階に分かれている。頸椎にいちばん負担が少ない姿勢はリラックスして立っているときの状態だそうで、筆者は「2」。
次に、いよいよ「自分に合う」枕選びへ。枕工房にはベッドが用意されており、実際に横たわった状態で、枕をお試し。菅さんのアドバイスにより、寝返りをうったり、ゴロンゴロンしてみる。
ちなみに睡眠中は20~30回の寝返りをうつといわれており、「ロフテー快眠枕」は仰向け・横向きのどちらにも対応するため、5つのパーツが連結されたユニット構造が基本になっている。中央は低めで、後頭部が自然にフィット。両サイドは高めなので、横向きになっても楽に寝ることができる。なお、人によっては先程の計測でベースになる高さが決まったら、この5つのユニットそれぞれの素材の量の調整をすることも可能とのこと。
頭部・頸部の角度をキープできる枕を選ぶ
菅さんは、横になったときの後ろ姿をチェックし、歪んでいれば枕の高さが合っていない可能性もあるとアドバイス。確かに言われてみれば、肩幅だって人それぞれ。肩幅が広めな人が、サイドの高さがない枕で寝返りをうてば、肩こりにもなるというものだ。
「人がリラックスをして立っているときの顔の角度は、約5度。枕の役割は寝ているときに、敷きふとんと頭部・頸部の角度をキープすることです。このすき間は体型によって個人差がありますから、人によって適した枕が違うんです」(菅さん)
ちなみに形や素材は、完全に「自分の好み」で良いのだとか。実際に寝てみて、自分が心地良いと思う感覚に従えばいいという。「感触、音、香りなどが自分の好みに合っていることが大切です。やわらかめなものには羽根、ポリエステルわた、低反発ウレタンフォームなど、かためなものにはパイプなどがあります」(菅さん)
起きたときのスッキリ感が違う!
いくつもの枕を試し、筆者がもっとも気に入ったのは「パピヨン」(税込25,920 円)という枕。二段重ねになっている形状がユニークな枕で、頭を乗せると上部の両端が持ち上がり、包み込まれるようなソフト感は新鮮な驚きだ。寝返りをうつときにも、スムーズに横になることができるのが気に入った。
選んだら購入、その場で持って帰ることができる。持ち帰れない場合、配送も可能。実際届いた枕で寝てみたところ、起きたときのスッキリ感が全然違う……!! これまで寝ている間、自分の知らないところでどれだけ体にストレスをかけていたのかと愕然とするほど。たかが枕、されど枕。寝るのが楽しみになった。
【データ】
ロフテー枕工房
URL:https://www.lofty.co.jp/