”血管のつまり”を促進する危険なもの3つ「塩分・糖分・質の悪い油」【専門医解説】
血管の老化は、認知症のみならず脳卒中や心筋梗塞など死に直結する病を引き起こすこともある。健康長寿を叶えるためには、血管の中を健康な状態に保つことこそが重要だ。食べるものによって血流や血管の質は変わる。そこで、血管の健康のために控えたほうがいい食品について、専門医に聞いた。
漬けものの食べすぎで血流が滞る
いくら血管の詰まりを避けるために血流を改善したり血液をサラサラにする食品を摂ったとしても、同時に「血管に悪いもの」も食べていれば効果は半減する。専門家たちが「血管づまりを促進する」として危険視する食品の共通点は「塩分」「糖分」「質の悪い油」だ。
管理栄養士の菊池真由子さんが解説する。
「塩分の過剰摂取は血圧を押し上げ、血管に過剰な圧力をかけてダメージを与えてしまう。和食はヘルシーで健康的なイメージですが、漬けものは塩分が多い。食べすぎは禁物です」
また、適度な糖質は脳や体の筋肉を動かすためのエネルギー源として必要だが、過剰な摂取は毒になる。
「糖分は一定量を超えると体内のたんぱく質と結合し、『AGE』と呼ばれる老化促進物質を作ります。AGEは血管の老化も促進させてしまうため、動脈硬化のリスクが跳ね上がります」(秋葉原駅クリニック内科医の佐々木欧さん)
肉やバター、ラードなどに含まれる脂肪も要注意だ。
「青魚に含まれる不飽和脂肪酸とは違い、これらに含まれるのは悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを高める飽和脂肪酸です。バターのような固形になっている脂肪は摂りすぎてしまうことが多いため要注意。脂身が多く含まれるひき肉も食べすぎないように気をつけるべきでしょう」(医学博士の福田千晶さん)
血管づまりで病気にならないために、食べるものの取捨選択から始めたい。
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健康な血管作りのために避けるべき成分3つ
【塩分】漬けもの、ラーメン、ポテトチップスなど
「塩分の過剰摂取は血圧を押し上げ、血管に圧力をかけてダメージを与える」(菊池さん)
【糖分】ドーナツ、ケーキなど
「一定量を超えると体内のたんぱく質と結合し、『AGE』と呼ばれる老化促進物質を生成する。血管の老化も促進するため、動脈硬化を加速させ心血管疾患の引き金に」(佐々木さん)
→夜遅く食べると太る理由を医師が解説「寝る時間を遅くすれば大丈夫は誤り」
【飽和脂肪酸】肉の脂身、バター、ラード、ひき肉、マーガリン
「悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを上げる」(福田さん)
教えてくれた人
菊池真由子さん/管理栄養士、佐々木欧さん/秋葉原駅クリニック内科医、福田千晶さん/医学博士
※女性セブン2022年3月3日号
https://josei7.com/