お正月は洋風・中華風の「ごちそうおせち」を|盛り付けの工夫もご紹介
伝統的なおせちとはひと味違った洋風・中華の迎春メニューはいかが?器も変えると食卓が華やぎます。おかずはもちろんお酒のお供にもぴったりです。
おつまみにもなる洋風&中華風の『ごちそうおせち』料理研究家のサルボ恭子さんが教えてくれました。ゴージャスなおせち料理に、おうちがレストランになったような気分に。おしゃれで食べ応え抜群なメニューばかりだから、新年から、心もお腹も満たされますよ!
ワインや紹興酒と一緒にモダンなおせちを楽しむ
「私たち日本人にとって、洋食や中華料理も身近な食事。ワインや紹興酒にも合うので、ぜひおせちにも取り入れてみてください」とサルボさん。
見た目も華やかなので、数品加えるだけでも心躍る食卓に。
「個々人用の洋皿に少しずつ盛りつけると、お正月の特別感が増します。レストランのようなおしゃれな雰囲気が演出できておすすめです」
ピーナッツたたきごぼう
オイスターソースで中華風にアレンジ歯ごたえも抜群!
<材料>
ごぼう…細3本
ピーナッツ(殻なし)…60g
糸唐辛子…ふたつまみ
香菜(パクチー)…適量
<A>
オイスターソース…大さじ2 1/2
水…大さじ2 1/2
酢…小さじ1
<作り方>
【1】ピーナッツをポリ袋に入れ、麺棒で叩いて粗みじん切りに砕く。極弱火のフライパンで3分ほど乾煎りする。
【2】ごぼうはブラシでよく洗い、4cm長さに切り、太いところは4等分、それ以外は2等分に縦に切る。
【3】鍋に湯を沸かし(分量外)、【2】を入れて約3分ゆで、やわらかくなったらざるにあげる。
【4】【1】と<A>をボウルに入れて【3】を加え、よく混ぜ合わせる。冷めたら器に盛りつけ、糸唐辛子と香菜を添える。
かぶのオレンジマリネと生ハムのカルパッチョ
オレンジマーマレードの爽やかな風味でさっぱりと。
<材料>
かぶ…3個
生ハム(スライス)…小6枚
セルフィーユ…1本
<A>
水…1カップ
塩…小さじ1/2
レモン汁…大さじ2
オレンジマーマレードジャム…大さじ2弱
ローリエ…1枚
<作り方>
【1】かぶは葉を切り落として皮をむき、2mm厚さの薄切りにする。
【2】鍋に<A>を入れて中火にかけ、ぬるい程度に温まったら火を止めて冷ます。【1】と一緒にポリ袋に入れて密閉し、冷蔵庫で2時間冷やす。
【3】【2】からかぶのみを取り出して器に放射状に並べる。生ハムはかぶの大きさに合わせて切り、かぶの2~3枚おきに並べ加える。つけ汁に残ったマーマレードの皮を飾りつけ、つけ汁をまわしかけて、セルフィーユの葉を散らす。
サーモンのバジル和えカクテル
角切り野菜と雑穀の食感が絶妙グラスに盛れば見栄えもアップ!
<材料>
生サーモン(さく)…100g
バジルペースト(市販のもの)…大さじ1
カラーピーマン(赤)…1/2個
クレソン…3~4本
さやいんげん…2本
<A>
豆と雑穀ミックス(市販のもの)…2パック(80g)
マヨネーズ…大さじ2
にんにく(すりおろし)…少量
塩…ふたつまみ
<作り方>
【1】クレソンは洗って水気をふき、下部の硬い茎を切り落として2cm幅に切る。カラーピーマンは5mmの角切りに、さやいんげんはゆでてざるにあげ、5mm幅の小口切りにする。
【2】サーモンは5mmの角切りにしてボウルに入れ、バジルペーストを加えて混ぜる。
【3】別のボウルに<A>を入れて混ぜ合わせる。
【4】グラスに【3】、クレソンとカラーピーマン、【2】、さやいんげんの順に彩りよく重ねる。食べる際は混ぜていただく。
鶏のルーロー
ボリューム満点の肉料理バルサミコソースでリッチに。
<材料>
鶏胸肉…1枚
玉ねぎ…30g
にんにく…1/3片
バルサミコ酢…1/2カップ
はちみつ…大さじ2
<A>
鶏ひき肉(もも)、豚ひき肉…各80g
ドライトマト(みじん切り)…5g
パセリの葉(みじん切り)…大さじ1分
塩…小さじ1
<作り方>
【1】鶏胸肉は皮を取り除き、裏返して観音開きにしたら、ラップを敷いて肉叩きなどで叩いて長方形にのばす。
【2】玉ねぎとにんにくはみじん切りにしてボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで1分加熱し、冷ます。<A>を加えて混ぜ合わせる。
【3】ラップを敷いて【1】を置き、【2】の肉だねを【1】の横幅に合わせて細長く棒状にし、手前に置く。鶏胸肉をラップごと手前から巻き、両端のラップをねじってとめ、何度か転がして空気を抜く。均等な厚みの円柱状になったら、両端を輪ゴムで止めて保存袋(耐熱温度100℃)に入れる。
【4】湯を沸かした鍋に【3】を入れて10分加熱し、火を止めて少しおき、取り出す。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて一晩冷やす。
【5】深めの小鍋にバルサミコ酢とはちみつを入れて中火にかけ、1/3量になるまで煮詰めて冷ます。
【6】【4】を1cm幅に切り分けて器に盛りつけ、【5】のソースを添える。
★ポイント
・のばした鶏胸肉の長辺を手前にし、棒状の肉だねを芯にして巻く。時々ラップを引っ張りながら、しっかりと巻く。
・両端を輪ゴムでとめて真空状態にすることで、水分を逃がさずしっとりした食感に。
教えてくれた人
料理研究家 サルボ恭子さん
料理家の叔母に師事し、パリの名門ホテルを経て独立。『おもてなしは一品豪華主義でいい』(誠文堂新光社)など著書多数。
撮影/竹内章雄 スタイリング/曲田有子
※女性セブン2021年1月7・14日号
https://josei7.com/