美食と酒を堪能する女性おひとりさま旅厳選宿5選 ワイナリーツアーや無料の貸切風呂も
慌ただしい毎日を忘れてたまにはひとり、新鮮な地元食材を使った、現地でしか食べられない料理と酒をじっくりと味わいたい。そんな希望を叶えてくれる宿を、ひとり旅の達人4人が教えてくれた。どの宿もおひとりさまでも宿泊可能だ。まだ未体験の方もこの機会にチャレンジしてみては?
ひとり旅の楽しみ方
ひとり旅でも心強い小さめの宿をチョイスするのがいい。と教えてくれたのは、温泉エッセイストの山崎まゆみさん。
「ひとり旅では小さめの宿を選ぶと◎。何か困ったときに、旅館のご主人や女将が身近にいて頼りになります。温泉では、ぜひ両手で湯をすくい上げ、香りや肌触りを感じて。お湯に浸かって、自分の肌や体の変化を感じながら温泉を堪能します。だらだら・のんびり。これこそが最高に贅沢なひとり旅時間です」
美食と酒をたっぷり堪能できる宿5選
旅のエキスパート達が全国よりすぐりの宿を紹介してくれた。どこに行こうか、迷ってしまうほどの宿ばかりだ。この時期にうれしい、お部屋で食事ができる宿もあり。
■温泉エッセイスト 山崎まゆみさん(山)
■温泉ビューティ研究科 石井宏子さん(石)
■旅行ジャーナリスト 村田和子さん(村)
■「山と温泉のきろく」ブロガー 月山ももさん(月)
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★=電話受付のみ対応、送迎ありは宿に要連絡 (交)=交通手段 (料)=料金はおひとりさま価格を表記。表記以外、消費税・サービス料込 (ひ)=おひとりさま対応
【北海道】とれたての魚介を存分に楽しめる料理宿
「お皿から逃げ出しそうな活き天然エゾアワビをお造り、焼き、鍋で味わえる♪ ヒラメの活き造りや地魚の塩焼きなど北海道の海鮮を思う存分楽しめます」(石)
■13室とこぢんまりとした旅館で、女性おひとり様の通年リピーターも多い。心地よい木の香りに包まれながら源泉かけ流しの湯も楽しめる。
【DATA】
■北海道
いわない温泉 高島旅館
岩内郡岩内町字野束505 電話:0135-61-2222★ (文)「札幌」駅より高速バスで「岩内ターミナル」下車、送迎バスあり (料)朝夕2食付1万3000円~ (ひ)通年可
【北海道】富良野のワイナリーが営む宿
■部屋食で“二段重”、または山荘をイメージしたレストランで“コース料理”と2つのプランから選べる。
■朝はスープや焼き立てパンが味わえるほか、牛乳の飲み比べも楽しめる。
■「無料でワイナリーの見学ツアーがあり、試飲もOK」(村)。
【DATA】
■北海道
ホテル&コンドミニアム 一花
富良野市北の峰町23-10 電話:0167-23-8778 (交)JR「富良野」駅より車で10分。送迎あり(要予約) (料)朝夕2食付1万8370円~ (ひ)通年可(対応不可の日も有)https://hotel-hitohana.com
【山形】3室の小さな湯宿で、季節の地元食材を堪能
「冬は“寒鱈”“鮟鱇(あんこう)”、春は湯田川温泉名物の“孟宗筍”、夏は“岩牡蠣”など、季節の食材を使った料理がどれもおいしい! 山形の地酒が豊富にあるのも魅力です」(月)。
■6月上旬~7月中旬にはほたる狩りも楽しめる。別館「珠玉(たま)や」含め4つの貸切風呂が無料で利用できるのもうれしい。
【DATA】
■山形
九兵衛旅館
鶴岡市湯田川乙19電話:0235-35-2777 (交)JR羽越本線「鶴岡」駅より庄内交通バス「湯田川温泉」下車、徒歩2分(料)朝夕2食付2万4900円~(ひ)通年可
【長野】馬刺しや館主が打った手打ちそばも名物!
「とにかく料理がおいしい! お通しは山菜やきのこなど季節の食材のおつまみ。名物の“馬刺しのたたき~すぎもと流”は、薬味としてウニとワサビで味わう忘れられない逸品ですよ」(石)。
【DATA】
■長野
旅館すぎもと
松本市里山辺湯ノ原451 電話:0263-32-3379 (交)JR「松本」駅よりアルピコバスで「美ヶ原温泉」下車、徒歩3分 (料)朝夕2食付2万1000円~ (ひ)通年可
【神奈川】“養生食”で疲れた体を整える
無農薬野菜や玄米を中心とした養生食が人気。
「温泉と食事で心身を整えることを目的に静かに過ごすひとり旅の人が多い宿です」(石)。
■3泊目以降からお手頃に泊まれる「お一人逗留プラン」、免疫や自律神経に作用する「腸の養生プラン」も人気。
【DATA】
■神奈川
養生館はるのひかり
足柄下郡箱根町湯本554 電話:0460-85-5641 (交)箱根登山鉄道「箱根湯本」駅より旅館送迎有料シャトルバスあり (料)朝夕2食付1万6210円~ (ひ)通年可 https://harunohikari.com
教えてくれた人
◆温泉エッセイスト 山崎まゆみさん
跡見学園女子大学「観光温泉学」兼任講師。著書に『女将は見た温泉旅館の表と裏』(文春文庫)。
◆温泉ビューティ研究家石井宏子さん
◆旅行ジャーナリスト 村田和子さん
◆「山と温泉のきろく」ブロガー月山ももさん
イラスト/長谷直美 取材・文/近藤鈴佳
※女性セブン 2021年5月6・13日
https://josei7.com/