「エコノミークラス症候群」は日常生活でも起こる!危ない習慣とその予防策
対策1:普段の生活で気をつけること
●毎日、歩く習慣をつける
血液の粘度が高まり、ふくらはぎの血流が悪くなると、血栓ができやすくなる。医学博士で早稲田大学人間科学学術院教授の永島計さんはこう促す。
「ふくらはぎは第2の心臓といわれています。ここの血流をよくするために、足を普段から鍛えておくことが必要です。足を動かすことで、血液の流れも促されるので、普段から歩くなど、足を動かすことを意識しましょう」
●水をこまめに飲む
●お酒を飲み過ぎない
脱水症状を引き起こすアルコールも控えたい。そのためアルコールを飲む場合、同量の水を飲むなどの工夫をしよう。特に、これからの季節は脱水症状を起こしやすいので、のどが渇いたと思う前に、こまめに水分摂取を心がけて。
対策2:じっとしている時に意識すること
●つま先やかかとを上げ下げする
●ふくらはぎを軽くもむ
●足の指でグーパーを繰り返す
洋裁や座り仕事、あるいは、映画や舞台などを見ている時も、長時間じっと同じ姿勢で座っていることを強いられるので注意したい。
「下半身にたまった血液を、こまめに心臓に戻すためにも、足を適度に動かす必要があります。立ち上がるのが難しい状況では、つま先やかかとを上げ下げする、足の指を“グーパー”させるなど、血液の流れを促すような運動を意識しましょう。ふくらはぎを軽くもむのも有効です」(永島さん、以下、「」内同)
●3時間に1回はトイレに行く
トイレをがまんするため、水分を摂らないのもNGだ。
「トイレに行くのは、足を動かすためにも必要です。できれば3時間に1回は立ち上がり、トイレに行くよう心がけましょう」。
対策3:病院に行く。そのタイミングは?
「病院へ行く場合は、循環器内科を受診するといいでしょう。突然の呼吸困難や、胸の痛みがあれば、胸部周辺を造影剤を使ってCT(コンピューター断層診断装置)で検査してもらいましょう。すぐに結果がわかるので、そこで血栓が見つかれば、血栓を溶かすような薬を投与するか、手術で直接、取り除くかの処置を施してもらえます」
もし、かかりつけの病院で原因が特定できず、不安が残る場合は、CTのある病院で検査してもらおう。
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※女性セブン2018年6月28日号
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