【シニアの旅行】オススメの旅、注意点など専門家がアドバイス
これまでは家族旅行で、家族が行きたいところに行ってきた。これからは自分が行きたい場所にどんどん行ってみたい!
とはいえ、旅慣れている人ならいざ知らず、初心者にとって初めての一人旅は、行き先選びからハードルが。
オススメは台湾、シンガポール。1人参加限定ツアーは価格も居心地も〇
オールアバウトの旅行ガイド・村田和子さんがオススメするのは、「公共交通機関が充実しているところ」だ。
「車が不要で、バスや電車で移動しやすい都市部が安心・安全です。国内なら、京都や奈良、金沢、倉敷などはひとり旅にぴったり。海外なら比較的治安がよく時差の心配が少ないアジア。台湾や韓国、シンガポールなどが人気です。価格が心配なら、一人参加限定ツアーだと、価格を抑えられているし、居心地がいいですよ」(以下、「」内同)
事前に空港や駅の集合場所を見学する“下見ツアー”を用意している旅行会社もあるので、一人で集合場所にたどり着けるか不安という人も安心。いざ旅に出てしまえば、ツアースタッフが言語面もしっかりフォローしてくれて、ツアー仲間に新しい“旅友”ができるなど、世界が広がる。
それでも一人旅に抵抗がある人は、無理にする必要はまったくナシ。友達や家族と旅行に出かけて、別々に行動する“ひとり旅の雰囲気”を楽しむのもオススメ。
「ご夫婦で旅行に出かける時も、食事は一緒、観光はそれぞれで好みを回れば、ひとり旅気分が味わえます。友人との旅も同じこと。往復の移動も各々で手配するなど、旅行だからといってずっと一緒にいる必要はありません」
長旅はエコノミークラス症候群に注意!
一人旅でも、夫や友人との旅行でも気をつけたいのは、体調管理だ。
「飛行機やバスの旅など、移動時間が長い場合はエコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)に気をつけて。旅行中はお手洗いが気になって水分を控えるかたもいますが、血栓のリスクが高まるので必ず摂りましょう。足をマッサージしたり動かすことも予防になります」
せっかくの旅行だから、つい予定を詰め込みたくなるけれど、無理があるスケジュールは避けた方がいい。
「ツアーならゆとりのある日程のものを選びましょう。海外旅行で多いのが、移動が多くて毎日ホテルが変わるツアー。いろいろ観光できる半面、荷物のパッキングも大変だし疲れやすいので、シニアには不向き。体調を崩して楽しめなかった…ということも。60才からの旅は、欲張りすぎないことですね」
※女性セブン2018年3月29日・4月5日号
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