【病院清掃のプロに習う健康掃除術】寝室、寝具、カーペットはどうする?
間違った掃除のやり方は実は健康リスクを高めることにつながることもあるという。亀田総合病院をはじめ、多くの医療施設を担当する清掃スタッフの指導などを行い著書『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)などもある松本忠男さんに、正しい掃除の仕方を聞いた。
ダニやカビがたまりやすいカーペットは念入りに!
まず、リビングでは、ダニやホコリ、カビを除去することが大切。
「リビングでダニが発生しやすいのはカーペットや畳、ソファ。特にカーペットはホコリやカビ、ダニがたまりやすいので、しっかり掃除をしましょう」(松本さん・以下「」同)
ホコリがたまりやすいテレビの裏やカーテンレール、扉の上の掃除も忘れずに。また、カビの温床になりやすい加湿器やエアコンのフィルターも定期的にメンテナンスを。対策としては、テレビの裏などコードが集まっている場所はホコリがたまりやすいので、こまめにホコリの除去をすること。
「エアコンの下に電化製品を置くと、気流と静電気の影響で、よりホコリがたまるので避けましょう」
エアコンの下に頭を向けて寝るのはNG
続いて、寝室の掃除だが、綿ボコリを発生させる寝具や衣類などが多い寝室は、ダニだけでなく、ホコリの絶対量が多い。
「特にエアコンの下はホコリの吹きだまりです。エアコンの下を頭にして寝ている場合は、気管支喘息のリスクが高まるので、枕の位置を変えましょう。また、就寝前に床掃除をしてホコリを舞い上がらせるようなことは絶対にやめましょう」
また、ベッド下の掃除は、ドライシートのフローリングワイパーなどを床面につけたまま、ゆっくりと床を滑らせるように動かす。
「ベッド下は菌やウイルスを大量に含んだホコリがたまりやすい。ワイパーのヘッドをパタパタと上下に動かすと、ホコリが拡散してしまうので注意して」
シーツ、寝具カバーは週1で交換する
シーツや寝具カバーは週に1度は交換するのがベスト。
「交換が難しい場合は、バスタオル3枚を活用します。1枚は枕を包み、1枚は首の下に敷く、そして、もう1枚はかけ布団の顔の当たる一辺を包みます。こうしておけばバスタオルをこまめに交換するだけでOKなので、おすすめします」
松本忠夫(まつもと・ただお)さん
ダスキンヘルスケアや亀田総合病院グループなどで清掃管理者などを経験し、独立。亀田総合病院をはじめ、多くの医療施設を担当する清掃スタッフの指導などを行う。松本さんの経験をまとめた著書『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)が話題に。テレビ出演多数。
※女性セブン2018年5月31日号
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