その”大丈夫”誤解されているかも!|人間関係を好転させる話し方をマナー講師が指南!
「話しているうちに家族が不機嫌に」「同僚と会話がかみ合わない」「気づいたら友達がムッとしていた」etc.――悪気なく話していたつもりが、相手を不快にしていた、そんな経験はありませんか?
「人間関係は、いつもの言葉をちょっと変えるだけで、劇的に好転させられます」とは、マナー講師の鈴木真理子さんだ。そこで、人間関係がグッとよくなる言葉の使い方を紹介します。これでもう相手を怒らせない!
伝わる言葉でコミュニケーションを
「気を使って遠回しな言葉を使うより、“誰にでもわかりやすい言葉で率直に伝えること”を心がけると、誤解を防げます。お断りや拒否など、言いにくいことこそ、意思を明確にすることが大切です」(「」内、鈴木さん・以下同)
まずは、誤解が生まれやすい場面を漫画で見ていきましょう。
「大丈夫」は誤解を与えやすい言葉
例えば、先ほどの漫画にある「大丈夫」。これは本来、「間違いなく・確かに」などの肯定や了承を表す言葉だが、最近は使い方が変わってきて、「拒否(いりません・足りています、など)」の意味で使う人が増えている。
そのため、「大丈夫」を多用すると、了承なのか拒否なのかわかりづらいうえ、結論を相手の判断にゆだねることになる。混乱を招きやすい言葉なのだ。
「日本人は、はっきり言わないことを美徳だと考えがちですが、特に“いる・いらない”“できる・できない”に関しては明確に伝えるのがおすすめです」
上手にアドバイスをするコツ
また、相手にアドバイスをするときは、「~しなさい。みんなそうしているわよ」などではなく、「これはあくまで私の意見なのだけど」と、「私」に軸を置いた前置きを入れると、相手を不快にさせることなく気持ちが伝えられる。
日頃から自分が何を言われたら不快に思うかを気に留め、同じ過ちを繰り返さないよう心がけることも大切だ。
教えてくれた人
マナー講師 鈴木真理子さん
ビジネスインストラクター。三井海上火災保険(現・三井住友海上火災保険)勤務を経て起業。企業研修などで3万人以上にビジネスマナーなどの指導を行う。主な著書に『やり直し・間違いゼロ 絶対にミスをしない人の仕事のワザ』(明日香出版社)など。
取材・文/前川亜紀 イラスト/ユキミ
※女性セブン2021年2月11日号
https://josei7.com/
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