兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし~「第54回 兄が見ている世界」
仕事を辞めてからは、ほぼ1日家でテレビを観て過ごしている若年性認知症を患う兄との暮らしをライターのツガエマナミコさんが綴る連載エッセイ。兄の認知症を理解しながらも日々ツッコミを入れたくなること満載の兄の様子に、ツガエさんがその胸中を明かします。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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認知症を持つ家族の心理ステップ
8月の今ごろは高校野球の熱い2週間の真っただ中のはずでした。その高校野球の中止が発表された5月の頃「甲子園のために頑張ってるのに高校球児可哀そうだなぁ。なんで中止なんだろ?」と言ってしまう浮世離れした兄と2人暮らしをしているツガエでございます。
前回(「53回 妹、閉め出される)兄にU字ロックをかけられて、閉め出されたお話しをしましたが、どうも兄は「コロナ」を認識できていないだけではなく、視覚的に3次元が上手く捉えられなくなってきたように思います。以前にした3本の物干し竿を並行にかけられないこと(第31回)にも通じるのでございますが、最近は毎日窓閉めに苦戦しております。
換気好き