果物の上手な切り方|すいかは輪切り!? 丸ごとパインの切り方は?
桃やすいか、キウイフルーツなど、フレッシュな果物が多く出回る季節。夏の定番果物を中心に、果肉をきれいに仕上げる切り方を紹介。すいかは輪切りにしてから、ももは手を汚さずくし切りに、マンゴーを美しくダイスカットする方法など、フルーツのカット方法を専門家に教えてもらった。
知っているよう知らなかった!?食べやすくて、見た目のきれいな切り方をマスターしましょう。
すいか:輪切り→放射状に切る
8等分の切り方
【1】横向きに置き、4~5㎝くらいの幅で輪切りにする。
【2】輪切りにしたすいかを、放射状に6~8等分に切り分ける。
【完成】
サイコロ状に切る
【1】円形に残った果肉を、一口大のサイコロ状に切り分ける。
【2】上の切り方【上の1】と同様に輪切りにした後、皮を外す。皮と果肉の間に包丁の刃先を入れて、一周切り込みを入れて外すのが簡単。
【完成】
キウイフルーツ:上下をカットして皮をむく
【1】硬くて食べにくい上部と下部のヘタを切り落とす。
【2】片手で上下を持ち、キウイフルーツを回しながら皮をむく。
【3】縦に2等分し、断面を下にして食べやすい大きさに切る。
【完成】
キウイはスプーンですくって食べてもOK!
皮付きのまま半分に切り、果肉をスプーンですくって食べる方法もあり。その場合も、【1】と同様に上部と下部を切り落としておくと、底が安定して食べやすい。
パイナップル : 丸ごとパインの上手な切り方
【1】ヘタの付いている上部と下部を切り落とす。
【2】下部を下にして立て、4等分に切り分ける(大きさによって、6~8等分でもよい)。
【3】実を立てて、中心の芯の部分を切り落とす。残りの実も同様に。
【4】果肉と皮の間に包丁を入れて果肉を外し、皮の上で食べやすい大きさに切る。
【完成】
桃:手を汚さず、簡単にくし切りに
【1】産毛をやさしく手でこするように水洗いした後、割れ目に沿って包丁を種に当たるまで入れ、ぐるりと一周切れ目を入れる。
【2】切れ目を中心に両手でやさしく持ち、左右にひねって2等分にする。種は手で外す。
【3】4等分など食べやすい大きさに、くし形に切り分ける。
【完成】
マンゴー:皮付きのままダイスカットに
【1】マンゴーの平べったい種を避けるように3つに切る。まず、横向きに置き、種より少し上を切る。ひっくり返して同様に切り分ける。
【2】果肉部分を、約1㎝幅で斜め格子状に切る。
【3】両手で両端を持ち、皮の裏を手前に押し出して果肉を反り返らせる。種が付いた果肉の部分は、食べやすい大きさに切る。
【完成】
アボカド: 皮を手でむいてから切る
【1】アボカドを縦に置き、包丁を中央、種に当たるまで入れ、一周切れ目を入れる。
【2】両手で実を持ち、切れ目の部分をねじって2つに分ける。
【4】手で端から皮をむき、料理に合わせて食べやすい大きさに切る。
【完成】
果物をキレイに切る包丁選び
果物は種類によって形はもちろん、種の大きさや位置も異なるため、切り方はそれぞれに方法がある。そこで、見た目がよく、無駄のない切り方が上記のような方法だ。
「種が大きい果物は、種の取り方にひと工夫が必要です。桃やアボカドは種を包丁の根元で刺してくり抜く方法もありますが、包丁が欠けたり、指を切る危険も。種の周りを切り込み、手で取る方が安全です。
マンゴーは種が平たいのが特徴。平たい種がまな板と平行になるように置き、果肉と種部分を切り分けるのがポイントです」(豊満美峰子さん)
すいかやマンゴー、パイナップルの皮は、捨てずに皿代わりにしたり、持ち手にすると食べやすいという。うまく切るには包丁選びも大切。すいかなどの大きい果物には牛刀など刃渡りの長い包丁、キウイフルーツなど小さい果物にはペティナイフなどの小ぶりな包丁がよい。
※イラスト内点線が包丁で切る部分。
教えてくれた人
豊満美峰子さん/女子栄養大学大学院了。同短期大学部の食物栄養学科教授。調理学を専門に教鞭をとる。書籍・雑誌の監修や著書も多数。
イラスト/細川夏子