世界記憶力グランドマスターに学ぶ最強の記憶術でオバ開眼
コツさえつかめば、何才からでも記憶力は上げられるというのは、世界記憶力グランドマスターの池田義博さんだ。ホントかな~と、オバ記者こと野原広子さんがアラ還の記憶力を駆使して池田流記憶術にチャレンジ!
20個の単語をいくつ覚えられるかチャレンジ
関連性のない以下の20個の単語を10分以内で覚え、【1】から順に書き出してみよう。
10個以上思い出せれば合格。単語だけでなく、順番も正確に覚えること。
単語を物語でつなげて記憶していく
関連性のない単語を順番に覚えるには、文字からイメージを連想すると覚えやすいという。オバ記者も自己流で挑戦。ところが、覚えられたのは【15】までだった。
「単語のイメージを連想するのではなく、物語を作って単語をつなげ、記憶するのがおすすめです。情報を個別に頭に入れても、1つずつしか思い出せませんが、この方法なら、関連づけた情報が一気にまとめて引き出せるので、大量に単語を覚えたいときなどには効率的です」(池田さん)
このケースでも、なるべくおもしろい話にした方が、脳は刺激されて記憶力が増す。物語の辻褄(つじつま)は合っていなくていい。荒唐無稽(こうとうむけい)な話の方が覚えやすいという。
「記憶力に自信がない、という人は、そもそも、文字情報をイメージ化することが苦手なんです。このような問題を繰り返すと、記憶力だけでなく、イメージ力や連想力も高められます」(池田さん)
この方法を駆使し、オバ記者が再挑戦。彼女の脳内は下記イラストで再現したので参考にしてほしい。その結果、20個の単語を順番通りに覚えられた。
オバ記者の脳内をビジュアル化すると…
【1】温泉に入って
【2】トマトがプカプカ浮いてきた
【3】のぼせそうになったらソフトクリームが出てきて…
【4】キリンがソフトクリームをぺロンとなめた!
【5】キリンの首にはドーナツが!?
【6】キリンに乗って富士山へ!
【7】頂上からジェットコースターで急降下
【8】おすもうさんが乗ってきた
【9】おすもうさんが雪だるまに変身!
【10】気づけばジェットコースターが新幹線に…
【11】そのまま田んぼにダイブ!
【12】田んぼには噴水があって…
【13】噴水の水がペンキになった~!!
【14】今度はカレーが噴き出てきた!
【15】…と思ったらダイヤモンドが降ってきた!
【16】サッカーボールもたくさん飛んできた!
【17】ヘリコプターが助けに来たぞ!
【18】ヘリに乗って高く飛んだら地球が見えた!
【19】地上に急降下すると、大きなろうそくに火がついていた
【20】気がつけばベッドに!
「英単語や専門知識の暗記にも使える記憶法です。一度やり方を覚えておくといいかもしれません」(池田さん)
ゲーム感覚でできるので、親子で挑戦してみてはいかがだろうか。
教えてくれた人
池田義博さん/「記憶力日本選手権大会」で6回連続優勝。さらに「世界記憶力選手権」で日本人初の「記憶力グランドマスター」を獲得。著書に『世界記憶力グランドマスターが教える脳にまかせる勉強法』(ダイヤモンド社)など。
撮影/菅井淳子 イラスト/うえだのぶ
※女性セブン2020年3月26日・4月2日号
https://josei7.com/
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