健康寿命伸張へ 足立区はベジ・ファーストメニューで改善
人口減少や高齢化が進む中で、2016年は女性87.14歳、男性80.98歳と平均寿命世界一を誇る日本。だが、統計によると健康上の問題がない状態で、日常生活ができる「健康寿命」と、平均寿命の間には、女性で約12才、男性で約9才もの差がある。
この差を縮めることが、増大している社会福祉費の抑制につながると、各自治体で健康寿命延伸に向けた取り組みが始められている。そこで注目なのが東京・足立区だ。
糖尿病に特化した対策を推進
2010年の健康寿命が、都の平均よりも約2才短かった足立区は、その主な要因が糖尿病であると突き止め、2013年から糖尿病に特化した対策を推進。区内の飲食店などと連携し、食前にサラダを出す「ベジ・ファーストメニュー」の提供などを行ってきた。
「保育園などでは“ひと口目は野菜から”の声掛け運動を実施。地味な活動ですが、2015年の健康寿命は、都平均との差が男性0.31才、女性0.69才縮まりました。つい野菜から食べてしまう仕組み作りで“住んでいるだけで自ずと健康になれるまち”を目指しています」(足立区こころとからだの健康づくり課長・馬場優子さん)
自治体により活動はさまざま。自分の住む街の情報も探してみよう。
※女性セブン2018年2月1日号
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