学びの旅は奥の細道。コミュニケーションの場を提供
着物を着て、称号授与式に参加するシニアも
そもそも明治大学リバティアカデミーの運営には、アカデミー長である大友先生が専門とするマーケティング的な影響が色濃く反映されている。
「キャッチコピーを考えるのは好きですね。オっと目を留めてもらえるようなコピーを考えるのは重要なマーケティングの一つですから。<創利工夫><講座覿面(てきめん)><一念発知>など、誰もが知るような四字熟語を少し捻って、新しい言葉を作ったりしているんです」(大友先生)
授業の後には必ずアンケートを取り、受講生の声を反映していく。それから受講生の学ぶ意欲をより高め、学んだ成果を目に見えるかたちで表すために「ポイント制」を導入した。講座を修了するとポイントを取得でき(ポイント数は、講座ごとに設定されている)、ポイントが一定数たまった受講生には、リバティアカデミー独自の称号を授与するという修了制度だ。毎年3月に、修了証書と記念品の授与式が開かれている。ここで受講生たちの笑顔を見ることが何よりの喜びだと、大友先生は語る。
「毎年100名を超える方が称号を授与されています。着物をお召しになって参加されるシニアの方もいらっしゃいます。『孫が明治大学に通っているので、私も明治大学に表彰されて嬉しいです』と、おっしゃった方もいました。マーケティングも本質的にお客様を笑顔にするための活動なんです。受講生の笑顔を見ると、リバティアカデミーをもっともっと良い学びの場にしていかなければと身が引き締まるのです」
(続く)
2017年2月17日取材
文/まなナビ編集部 写真/下重 修
初出:まなナビ