内海桂子94才 満身創痍でも「自分の体に負けたらお終いよ」
『ノンストップ』(フジテレビ系)の番組内で、小倉優子(33才)と千秋(45才)の、意見が衝突して話題だ。テーマは、「化粧をするかしないか。どこまでするか」。幼稚園の送迎時など、朝からばっちり化粧をする派の小倉に対して、「私とは価値観が違う。お友達になれないかも」と千秋が反論したのだ。二人の意見には、賛否両論が…。
「誰かのためにするってのはしたことがないわね。化粧するとかしないとかさ、その人の感性だから、人がとやかく言うことはないんですよ」
そう話すのは、“桂子師匠”こと内海桂子だ。7年前に夫の提案で始めたTwitterのフォロワー数は15万人超! 日々のことから社会批判などウィットに富んだコメントが毎日更新されている。御年94才、顔つやはよく、シミ一つない、白くてすべすべの肌を誇る。
「(きれいでいるのは)子供のために…って言っても子供がわかるかってね。まあ、子供心にわかるかもしれないけど。あたしは別にきれいになろうと思ってしてるわけじゃないの。それに白塗りとかに比べたら、今の化粧は化粧してるうちに入りませんよ。あれ、あたし、ちゃんと口紅つけてるかい?(笑い)」
そう笑わせるものの、実は大変な満身創痍。1月に路上で転倒し、左脚の付け根を骨折し、入院。転倒した際、左腕を痛めたため、思うように腕が上がらない。おまけに1週間前にも転倒し、右脚に大きなあざと生傷をつくっていた。
寝たきりになるならなってみろって感じ
「自分が強情だから、体も強情なの(笑い)。普通だったらね、年をとってこれだけ傷があったら寝たきりになっちゃいますよ。なるならなってみろって感じだわね。自分の体に自分が負けたら終わりだから、めいっぱい逆らってるんですよ」
そう、茶目っ気たっぷりに笑う桂子師匠は、この日、グレーの紬の着物に鮮やかなブルーや淡い紫を帯にきかせ、橙色の帯留をアクセントにしていた。艶のある髪の毛も丁寧に結い上げていた。聞けば訪問客や出かける約束があれば、その1時間前にはすべて自分で身支度を整えるという。
「人前に出るときは、眉毛を描いて、紅をひく。それは自然のことですよ。着飾るとかきれいでいたいっていうんじゃない、礼儀。あたしは俳優と違って化粧で化ける必要がなかったからね。見た目は地のまま、芸で勝負してきたの。だからこそ、舞台に上がる以上は、しゃんとしますよ」
心が健康ならいつまでも現役
そう話す桂子師匠の隣では、24才年下の夫でマネジャーの成田常也さん(70才)がニコニコ笑いながら、「家ではほとんどすっぴんですよ。彼女が大事にしているのは、化粧するとかそういうことではないんでしょう」と言う。すると桂子師匠が大きな声で続ける。
「そう! 自然体! いや、健康体がいちばんだよ」
人目を気にせず、振り回されず、自分なりの物差しを持つ…心が健康になれば、いつまでも桂子師匠のように現役でいられるのかもしれない。
※女性セブン2017年6月22日号