自立支援介護に実績のある介護付有料老人ホーム<前編>
ADL(Activity of daily living)=「日常生活動作」の改善状態も集計しており、寝たきりから車椅子、つたい歩きから自立歩行、粥から米飯、オムツから布パンツ(パット含む)など、目に見える実績が出ているとのこと。
国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が顧問として、サンケイビルウェルケアの自立支援介護を指導している。医学的根拠を基盤とした4つの基本として実践されているのが、水分摂取、運動、食事・咀嚼、自然な排便だ。水分摂取は1日1500mlを目標にしていて、水分を摂取し、食事を良く噛んで栄養を取り、運動をすることが自立した排泄につながる。こういった積み重ねがオムツを外せるようになるなど、入居者の日常生活の改善につながっていくのだ。
事例研究発表会「ウェルケアグランプリ」を開催
スタッフのレベルアップが入居者のより良い生活に直結するという考えのもと、研修にも力を入れている。新入社員研修、中途採用者研修など基本的なものはプログラム化されており、さらに年間最優秀者に選ばれたスタッフは、福祉先進国といわれている北欧に視察研修に行けるのだという。
そして社内で、事例研究発表会「ウェルケアグランプリ」を毎年開催している。これは、自立支援介護の最新の取り組みや介護によって入居者の生活改善が見られた事例についてスタッフが発表し、審査するものだ。2016年7月に開催された第3回では、「下剤に頼らない自然排便」「故郷に帰りたい~在宅生活復帰への取り組み~」などの発表が各施設の代表者によって行われたそうだ。
* * *
自立支援介護は、日々の地道な取り組みの積み重ねだ。それが実際、数字にも表れ、「自分でトイレに行けるようになった」「表情が明るくなってきた」「杖を使って歩けるようになった」などの声が聞かれるようになってきているのが、ここウェルケアガーデン久が原だ。次回後編では、設備面での工夫や取り組みについて、支配人の中村礼子さんのお話と共に紹介していく。
【データ】
施設名:ウェルケアガーデン久が原
公式WEBサイト:https://www.sankeiwellcare.com/facilities/wellcaregardenkugahara/
所在地:東京都大田区久が原2丁目25-25
最寄駅:
<バス>
東急東横線「田園調布」駅、JR、東急池上線「蒲田」駅より各バスで17分(久が原特別出張所前から徒歩2分)
<徒歩>
東急池上線「久が原」、「千鳥町」駅より各徒歩17分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社サンケイビルウェルケア
敷地面積:2238.01平方メートル
延床面積:4577.56平方メートル
室数:91室
入居要件:満65歳以上、自立、要支援、要介護の方
構造:鉄筋コンクリート造 地上5階
開設年月日:2016年10月1日
料金:Aは居室面積が20.48平米、Bは27.2平米
●標準プランA/入居前払金1,650万円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)260,660円
●標準プランB /入居前払金2,130万円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)260,660円
●0円プランA/入居前払金0円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)520,660円
●0円プランB/入居前払金0円、月額利用料総額(月額利用料+上乗せ介護費用)575,660円
撮影/津野貴生
【このシリーズのバックナンバー】
●元イタリアンの料理人が腕をふるう介護付有料老人ホーム<前編>
●元イタリアンの料理人が腕をふるう介護付有料老人ホーム<後編>
●医療法人が運営するクリニック併設の介護付有料老人ホーム<前編>
●医療法人が運営するクリニック併設の介護付有料老人ホーム<後編>
●個別の機能訓練に対応した介護付有料老人ホーム<前編>
●個別の機能訓練に対応した介護付有料老人ホーム<後編>