《50代から考える「人生の後半戦」》LiLiCoが語る105歳まで生きるための人生設計 佐賀でレギュラーを持つ夫とは“縛られない関係” 北海道に購入した家で「いつか縁側で夫婦の会話を楽しみたい」
「人生100年時代」と言われる昨今、老後や終活をどうポジティブに捉えるかが注目されている。映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』に出演する映画コメンテーターのLiLiCo(55歳)は、映画の魅力とともに、自身の人生設計についても明るく語る。購入したという理想の家や、夫である小田井涼平(55歳)との心地よい距離感、そして「105歳まで生きる」と豪語する彼女の健康の秘訣を聞いた。【全3回の第1回】
終活を知るのに早すぎることはない
人生最後の選択をポジティブに描いてきた「お終活」シリーズ第3弾、映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』が2026年5月29日に公開される。高畑淳子、橋爪功、三田佳子、小日向文世などの名優たちの“競演”が笑いと涙を誘うなか、終末期のケアの方針について家族や医師と事前に話し合うACP(アドバンス・ケア・プランニング)、通称「人生会議」について学ぶシーンも盛り込まれている。
「楽しいエンターテインメントなのに、終活の勉強になるところが、このシリーズの魅力のひとつです。家族が認知症になったら、誰に何を相談したらいいのかわからないと思うのですが、それを物語の中で知ることができます。今回は仏壇じまいや家族信託などにも触れています。しっかりエンターテインメントだけど、学びになるのが素晴らしい。
それに、おもしろい人たちが日常の中にたくさん出てくるんですよね。スナックのカオリママ(藤原紀香)もそうですし、タクシーの運転手さん(勝俣州和)だってコミカルだけど実在しそう。橋爪功さんは家事を妻に任せっぱなしで、お茶っ葉さえどこにあるかもわからない夫を演じていましたけど、そんな旦那さんも世の中いっぱいいそうじゃないですか。だから、誰もが自分ごととして楽しめると思います。
今回すごく好きだったのは、橋爪さんが演じる真一さんが『俺がお金払って養ってるんだ』と言うのに対して、妻役の高畑さんが『私が子供の世話と家のことをやったから、あなたがちゃんと働けたのよ』と言い返すやり取りです。両者の言葉それぞれにメッセージがあるんですよね。女性を立てているというわけではなくて、男性もこうしたらもっと夫婦関係が良くなるよ、という。同年代の方は、あるある!と共感できると思います。ただ、私は若い方にも見ていただきたいんです。終活のことを知るのに、早すぎることはありませんから」(LiLiCo・以下同)
105歳まで健康で生きるための自己管理
今回の物語は、大原真一(橋爪功)と千賀子(高畑淳子)夫妻の長女・亜矢(剛力彩芽)が涼太(水野勝)と結婚を決意する。しかし、結婚式直前、亜矢の何気ない一言が二人の関係に亀裂を生み、両家を巻き込む大騒動へと発展する。一方、真一の後輩である加藤博(小日向文世)は、母・加藤豊子(三田佳子)の認知症が進んでいくことを受け入れられず──という展開。LiLiCoは千賀子のコーラス仲間として出演する。
「見どころとしては、さだまさしさんの素晴らしい楽曲を私たちが歌うシーンです。私はこんなに低い声なのに、なぜかソプラノも担当したんです。でも、気持ちよかったですね、私ってこんな高い声も出るんだって。5年前に声帯の手術をしたので、裏声がここまで出るんだと、自分を見つめ直す機会にもなりました。毎日発声はしますし、ミュージカルもするのでボイストレーニングはしているんですけどね。
冷静に考えると、すごい名俳優の皆さんがそろっていますよね。実は、このシリーズの第1弾の時に『メッチャおもしろい!』と感動して、それを発信していたら監督の耳に入って、第2弾のときに声がかかりました。うれしかったですね。『お終活4』もできるといいなと思っています」
LiLiCoは度々、「人生80年とすると約3万日と限りがあるから、今を大切に生きている」と語っている。残りの人生をより豊かにするために心がけていることは何だろうか。
「まずは健康でいようと心がけています。私は105歳まで生きるつもりでいるので、まだ人生半分なんですよ。でも、最近は忙しすぎて運動不足なんです。ずっと座っていると腰が痛くなったりするんですけど、毎日ウォーキングやトレーニングに行っているときは、そうはならないんですよね。
今は新番組も始まって時間がないので、ジムにも行けないし、散歩に行くとしたら夜中になっちゃう。だから時間がかからない健康法を実践しています。例えば、お酒を控えて、血糖値の上昇抑制のために野菜を先に食べるとか、遅い時間に食事をしないようにしています。昔は深夜にご飯を食べることもありましたが、もう昔のようには消化できないんですよね。だから逆算して、何時に食べるかを考えるようになりました。
それから、自分のこれからの人生のために、北海道に家を買いました。北海道の空気が私を幸せにしてくれるんです。窓の外を見ると白樺があって緑に囲まれて、まるで故郷のスウェーデンにいるかのような気持ちになり、リフレッシュできます」
夫・小田井涼平との「縛られない」関係
LiLiCoは歌謡グループ・純烈の元メンバーで俳優の小田井涼平と2017年に結婚し、夫婦の仲睦まじい姿をSNSなどで発信している。しかし、現在は共に過ごす時間がとれず、将来のビジョンも共有していないという。
「北海道の家を買ったときに、『老後は一緒に、縁側でお茶を飲めたらいいね』なんて話をしましたが、まだ具体的に決めていることはありません。私の周りはみんな早期定年で、60歳前後で仕事を辞めて船旅に出たりしているので、羨ましく思うこともあります。でも、私はまだ番組から声がかかるので、必要とされている間は働きたいですね。
夫は純烈を脱退して、ソロになって4年ぐらいなので、頑張りどきなのかなと思います。彼はサガテレビのレギュラーがあるため、ほぼ佐賀に住んでいてあまり一緒にいないんです。でも、週末に時間があれば私が佐賀に行ったり、たまに夫が東京に帰ってきたらご飯を作ってくれたりします。お互いが何かに縛られず、やりたいことができる関係が心地いいんです。
老後になったときに『あの大変なとき、あなたはいなかったよね』なんて、笑い話になればいいですよね。今は別々に暮らしていますが、いつかは北海道の家で、同じベッドで朝起きて、その後はお互い新聞を読みながら、縁側で夫婦の会話を楽しみたいなと思います」
◆タレント、映画コメンテーター・LiLiCo
りりこ/1970年11月16日、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、1989年に芸能界デビュー。映画コメンテーターとして『王様のブランチ』(TBS系)などにレギュラー出演するほか、俳優、声優、歌手など多方面で活躍。夫は純烈の元メンバーで俳優の小田井涼平。映画『お終活3 幸春! 人生メモリーズ』では、千賀子(高畑淳子)のコーラス仲間として出演。
撮影/小山志麻 取材・文/小山内麗香
