娘(母にとっては孫)の提案で、寝たままでも見える場所に大きく印刷したひ孫の写真を飾った。どれもカメラマンをしている娘が撮った写真だ。ひ孫も絵や折り紙を加えてくれた。左に少し見えているのは、母が好きだった相田みつをの日めくりカレンダー。「あなたがそこに/ただいるだけで/その場の空気が/あかるくなる」で始まる詩がとくにお気に入りだったようで、いつもそのページが開いた状態で壁に掲げてあった(写真提供/石原壮一郎、以下同)
完成した『アッコちゃん――石原昭子投稿集』。40年以上にわたって新聞や雑誌に投稿した記事や、ラジオ番組に送った手紙の下書きを中心に、母の幼い頃の写真や家族と撮った写真などを織り交ぜて編集。A4版184ページ(うちカラー16ページ)で100部作製した
『夕刊三重』のMさんに取材を受ける母。この前に私も取材してもらって、母の人となりなどを話した。近くにいた妻によると、その間も母は緊張した面持ちで自分の出番を待っていたという
『夕刊三重』2025年6月11日付。投稿はこれまでもたくさん載せてもらっていたが、一面は初めてである。ひ孫を抱いた写真は掲載の2年ほど前に、母にとっては孫にあたる娘が撮ったもの。母の人生における「もっとも幸せな一瞬」が切り取られている
母が最後に行った落語会。たぶん母は次の会は行けないだろうという思いもあり、帰りながら「ああ、文我さんにお願いして一緒に写真を撮ってもらえばよかった」と後悔した覚えがある。まさか、自宅で一緒に写真を撮ってもらえる機会が訪れるとは思わなかった
桂文我さんとお連れ合いの益美さん。じつは数日前にも益美さんが、仕事があって来られない文我さんに代わって、文我さんの色紙と厚い手紙を持って来てくださった。この日は、東京で出演するイベントに向かう前だったとのこと。母も幸せそうな表情を浮かべている。あたたかくてやさしい心遣いに、なんてお礼を言っていいかわからない