兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第262回 寝たきりの兄の介護】
認知症の兄を、在宅で介護しているライターのツガエマナミコさん。ベッドから動けなくなってしまった兄は、ついに特養への入所が決まりました。いつから入所できるかは、まだはっきりしていませんが、長く大変だったマナミコさんの介護生活も、大きな節目が近づいてきたようです。

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60代は介護に縛られることなく生きてみたい
最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」と呼ぶそうですが、この夏はさらにその上の「〇〇日」が必要になりそうだと言われております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ツガエは相変わらず介護生活。でもだいぶ楽になりました。
倒れた直後の兄は、食べたり飲んだりが困難だったため、栄養の入ったゼリー飲料が主食でございました。でも最近は食欲が増して介護用の市販のレトルト食を買いあさるようになりました。「噛まなくてよい」「舌でつぶせる」「容易に噛める」「歯ぐきでつぶせる」などと書いてあるもので、おかゆ・おじやからおかず、スープ類までいろいろな種類があり充実しております。味もそこそこ悪くなく、適度なとろみがついているので食べやすく、食べさせ易くもあります。
先人は、おかゆから何から全部家族が作らなければならなかったのでしょう