【福祉用具】って何?介護保険を利用する方法から100均商品の活用法までわかりやすく解説|介護のなかま会員無料YouTubeライブレポート
介護ポストセブンの読者会員組織「介護のなかま」に向けたスペシャルコンテンツ、無料YouTubeライブ第3弾のテーマは<福祉用具>。前半は、福祉用具の専門家・山上智史さんが実演を交えながら解説、そして後半は、懐メロプリンスこと中田亮さんのミニライブでフィナーレ。終了後には、視聴者から熱いメッセージが続々と寄せられた。セミナーで解説された内容をピックアップしてレポートします。
第3回無料YouTubeライブ、視聴者からの声が続々!
「毎回、オンラインイベントに楽しく参加させていただいています。ライブも素晴らしいです♪ 楽しみが増えて嬉しいです」(59才女性)
「介護者の負担軽減のための製品や事故防止のための製品が紹介されていて参考になりました。ライブも良かったです」(56才男性)
第3回目となる無料YouTubeライブのテーマは、「介護が始まるときに知っておきたい<福祉用具>のキホンと使い方」。
★YouTubeライブ第3回は以下のURLから無料で見られます!
https://www.youtube.com/live/MdBf2M5VmOE
ご視聴いただいた「介護のなかま」会員のかたからは、たくさんのコメントが寄せられた。その一部を紹介しながら、生ライブの様子をレポートする。
※視聴後アンケートのコメントは一部抜粋、編集しています。
福祉用具専門相談員って?どんなお仕事?
今回セミナーの講師を務めたのは、東京・新宿区の介護事業所K-WORKERに勤務する福祉用具専門相談員の山上智史(やまうえ・さとし)さんだ。
山上さんが目指すのは、最初から便利な道具に頼ることではなく「本人ができることを引き出す」お手伝いをすることだという。
「私自身、91才になる父を週末通いながらサポート中なのですが、福祉用具、まだまだわからないことがたくさんあるんです。福祉用具専門相談員さんは、福祉用具のご専門家でいらっしゃるのだと思いますが、具体的には、どのようなお仕事をなさっているのでしょうか?」(関)
「一言で言えば、生活環境の困りごとを改善する専門職のことです。在宅介護において、ケアマネジャーさんをはじめとする専門家と協力して、福祉用具や住宅改修などを活用して、適切な環境を整えるお仕事なんですよ」(山上さん)
福祉用具にはどんなものがあるの?
「福祉用具には、介護保険が適用されるものと適用外のものがあります。介護保険を使って利用するものから見ていきましょう。
介護保険を利用して利用できる福祉用具には、レンタルできるものと購入するものがあります。レンタルできるものの中で、たとえば車いすなら介護保険を使えば月500円くらいで借りられるんですよ」(山上さん)
※介護保険を利用した福祉用具を購入、レンタルする場合は、要介護認定を受ける必要がある。要介護認定の後、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいてさまざまなサービスを利用することができる。
介護の道具は100円ショップも活用して
視聴者からのコメントでも反響が多かったのが、100円ショップのグッズが介護シーンでも活用できるというエピソード。
「100均に(介護)グッズがあるのは初耳で、とてもためになりました」(31才女性)
「介護で使えるグッズが、100円ショップにもあることを知り、早速購入しようと思いました」(54才女性)
「たとえば、片麻痺になってしまった場合、布団を干すときに布団ばさみを使うとしたら、両手で開くタイプだと難しいかもしれないですが、片手でできるタイプなら使えますよね。
ほかにもキャップを取るタイプの油性ペンは、両手を使わないとキャップを外せないですが、ノック式でペン先が出てくるタイプならば片手で対応できます。どちらも100円ショップに売っていますよ」(山上さん)
「100均には、福祉用具として役立つ商品がたくさんありそうですね。探してみたいと思います」(関)
→福祉用具専門家が選ぶ介護に役立つダイソーの100円グッズ「食事&調理をラクに!」
視点を変えると「できない」が「できる」になることも
さらに、山上さんが福祉用具の提案で心がけているのが、「できない」を「できる」に変える、視点を変える発想をもつこと。
「電動ベッドを入れて欲しいというご要望でご自宅に伺ったとき、あれ?このかたはまだご自身で立ち上がれるんじゃないかと思ったんですね。立ち上がりの動作は、前傾姿勢になるときに内側に足を引き込むんですが、実はベッド下の引き出しが邪魔をしていたんです。
この収納を外してみたら、しっかりと立ち上がれるようになったんですね」(山上さん)
「視点を変えてみると、できないと思って諦めていたことできるようになるんですね」(関)。
「福祉用具の具体的な金額や、レンタルでお試しできることを教えていただいて、ありがたかったです。
適切な福祉用具を使うことで、生活の質が向上し、工夫・応用で残存能力を活かし、できないと諦めないことが、介護には必要だと理解しました」(51才女性)
――ライブ中、感想や質問がチャットで寄せられ、山上さんに丁寧にお答えいたいたき、前半のコーナーは終了。そしていよいよミニライブへ!
懐メロプリンス・中田亮さん「福祉用具も音楽も、人を幸せにするもの」
介護ポストセブンのYouTubeライブのトリを務めるのは、シンガーソングライター・中田亮さん。視聴者からのリクエストで亮さんが昭和歌謡を弾き語りで熱唱するミニライブコーナーだ。
「亮さんの歌がとてもよかったです!(41才男性)。「大阪ラプソディーが良かったです」(56才女性)
「みんなのうた、明るく口ずさみたくなる歌ですね。紅白出てください。応援しています」(59才女性)
「僕は、介護事業所さまに向けて、昭和歌謡曲をオンラインでお届けするコンサートをやっています。今日は福祉用具のお話、とても勉強になりました。
福祉用具と僕の活動の共通点てなんだろうって考えたんですが、どちらもそれがあることによって誰かが幸せになるお手伝いをする、快適な暮らしに繋がるってことなんじゃないかと。
僕は音楽でみなさんに喜んでもらいたい、幸せになってほしいと願っています。今日もみなさんに音楽をお届けしたいと思います! リクエストお待ちしています~」(中田さん)
――続々と寄せられたリクエスト曲の中から、亮さんが選んだのは、「神田川」(昭和48年、かぐや姫)、「異邦人」(昭和54年、久保田早紀)、「川の流れのように」(昭和64年、美空ひばり)、「大阪ラプソディー」(昭和51年、海原千里・万里)など。
のびやかで優しい歌声で昭和歌謡を弾き語りし、コメント欄にはたくさんの「ハートマーク」が飛び交った。
そして最後には、オリジナル曲「みんなのウタ」を熱唱、ライブを締めくくった。
5月に開催された3回目となるワンマンライブが大盛況、秋にはセカンドアルバムのリリースも決定するなど、紅白出場の夢に向かって走り続けている亮さんの今後の活動は、ますます目が離せない。
「専門家の先生、司会のかた、中田さん、みなさん温かい雰囲気で楽しく勉強できました」(55才女性)
「介護のなかま」のみなさま、最後までご視聴いただき、そしてたくさんのコメントをお送りいただき、ありがとうございました。次回の無料YouTubeライブもお楽しみに!
★中田亮さん情報
コリスライブより毎月無料番組配信中!
「中田亮の昭和歌謡コンサート」(NPO法人タダカヨ共催)
詳しくはこちらご確認ください → https://mmky310.info/category/tadarec/
また、今年の秋頃“中田亮 2nd mini album”をリリース予定です。お楽しみに!
★YouTubeライブ第3回は以下のURLから無料で見られます!
https://www.youtube.com/live/MdBf2M5VmOE
構成/介護ポストセブン編集部