スーパーフード!<レモン>のデザート&ジュース8選「やわらかレモン寒天、浅炊きレモン」で夏を満喫
暑い日には「レモン」を使った、甘酸っぱいひんやりデザート&ジュースがおすすめです。人気料理研究家の舘野鏡子さんが教えてくれました。さらに、「レモン」の健康効果を医師・石原新菜さんが解説。「血圧・血糖値・中性脂肪を下げる」「尿路結石・脂肪肝・骨粗しょう症を予防」「しみ・しわ・たるみを改善」などの効果が期待できるという。爽やかなレモンを味わって健康になっちゃいましょう!
※材料は特記のもの以外2人分。
※電子レンジは600Wを使用。
※レモン1個分の果汁は大さじ2(1日の理想量2個分は大さじ4)。
※撮影時は生の国産レモンを使用しているが、市販のレモン果汁でも代用可能。
※国産レモンがない場合は外国産でも代用可能。皮まで食べるのが不安な場合はむいて使用してもよい。
教えてくれた人
料理研究家 舘野鏡子さん
料理番組『きょうの料理』(NHK)の料理アシスタントを経て独立。レモンの一大産地、広島の大崎下島にクッキングアトリエを持つほどレモンを愛する。YouTubeで「舘野レモンチャンネル」を配信。
イシハラクリニック副院長・医師 石原新菜(にいな)さん
漢方医学や自然療法、食事療法を活用した診療を行う。メディア出演や講演会も行う。近著に『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』(日本文芸社)。
ヨーグル・レモン アロエベラパフェ
ビタミン&ミネラル豊富なアロエベラ×レモンで罪悪感ゼロのスイーツに!
<作り方>
【1】市販のアロエベラ(固形量で140g程度)はザルに入れてシロップの汁気を切ったらボウルに入れ、レモン果汁とはちみつ(または砂糖)各大さじ2を加えて混ぜる。
【2】ヨーグルト大さじ6に砂糖適量を加えて好みの甘さにする(無糖でもよい)。国産レモンがあれば皮をすりおろして加え、香りをつける(なくてもよい)。
【3】各グラスにシリアル大さじ6~8、【2】のヨーグルト、【1】のアロエベラを半量ずつ重ねて盛り付ける。レモンの輪切りをひねってのせる。
やわらかレモン寒天(4~5人分)
寒天なのにやわらか&プルプル♪朝のサラダ代わりにもおすすめ
<作り方>
【1】鍋に水400mlと粉寒天小さじ1を入れて中火にかけ、ヘラで混ぜながら煮立てる。
【2】砂糖大さじ4を加え、弱火で1分くらい煮て火を止め、レモン果汁大さじ3を加えて混ぜる(レモン果汁を加熱しすぎると寒天が固まらないので、必ず火を止めてからレモン果汁を加えること)。
【3】器に注ぎ入れ、冷やし固める。
【4】キウイ1個を7~8mm角に切り、レモン果汁小さじ1、砂糖大さじ1を絡めて混ぜ、10分ほど冷やす。
【5】【3】に【4】をのせ、レモンのいちょう切り適量を飾る。
浅炊きレモン(作りやすい分量)
甘みと酸味のバランスが絶妙!冷蔵庫に常備しておきたい一品
<作り方>
【1】レモン2~3個の種を除き、2mmの輪切りにする。大きければ半月型に切る(皮ごと使うので可能なら国産レモンで作るのがおすすめ)。
【2】大きめのボウル(直径20cm以上)に【1】を入れ、たっぷりの熱湯を注いでラップをし、1時間以上おく(このひと手間で、レモンの苦みが程よく抜ける)。
【3】アルミ以外の鍋(直径18cmくらい)に砂糖100g(レモンの重量の50%)と水150mlを入れ、中火で煮立てる。【2】のレモンを網じゃくしで水気を切りながら加え、オーブン用シートで落とし蓋をして弱火で15~20分、汁気が少し残るくらいまで煮る。
※冷蔵で約2週間、冷凍で2~3か月保存可能。
いつでもレモンソルベ(4~5人分)
袋に入れて凍らせるだけ!夏バテ&熱中症対策にもおすすめのひんやりスイーツ
<作り方>
【1】ジッパー付き保存袋(27×28cm)に、レモン果汁大さじ4、はちみつ60~70g、水300ml、国産レモンがあればすりおろした皮を適量入れ(なくてもよい)、口をしっかり閉じる。
【2】全体をよくふってはちみつを完全に溶かす。
【3】バットにのせて平らにし、冷凍室に3~4時間入れて凍らせる。
【4】室温に5~10分おき、少しやわらかくなったら、乾いた布巾をかぶせ、麺棒で叩いたり手で揉んだりしてシャーベット状にする。
【5】器に盛り、ミント適量を添える。国産レモンがあれば、すりおろした皮を適量かける。
レモンラッシー
レモンの酸と牛乳のたんぱく質が反応してトロトロに!
<作り方>
【1】ボウルにレモン果汁大さじ3とはちみつ(または砂糖)大さじ2~3を入れてよく混ぜる。
【2】【1】に牛乳400mlを加えてやさしく混ぜ、グラスに注ぎ入れたら、くし切りにしたレモン適量を飾る。好みで氷を浮かべてもよい。
※長く置いておくと牛乳とレモンが分離するため、作ったらすぐに飲むこと。
レモンショコラシェイク
ショコラの濃厚な甘みとレモンの爽やかな酸味の絶妙なマリアージュ♪
<作り方>
【1】ボウルにココア(無糖)大さじ1と1/2、砂糖大さじ2をふるい入れ、すりまぜておく。ぬるま湯大さじ2を少しずつ入れ、泡だて器でなめらかに溶きのばす。
【2】ヨーグルト100mlを加えてよく混ぜ、牛乳200mlを少しずつ加えて混ぜる。
【3】レモン果汁大さじ2を加えて軽く混ぜ、グラスに注ぐ。お好みでくし切りにしたレモン適量を飾る。
レモンジンジャーソーダ
レモン×しょうがのパワーで熱中症予防
<作り方>
【1】レモン果汁大さじ2としょうが汁大さじ1、はちみつ大さじ2を入れてよく混ぜる。炭酸水(無糖)350~400mlを少しずつ注ぎそっと混ぜる。
【2】グラスに氷を入れて【1】を等分に注ぎ、レモンの輪切り適量を浮かべる。
ブルーベリークリームレモン
不思議な化学反応?レモンとブルーベリーで鮮やかな色に
<作り方>
【1】耐熱ボウルに市販のブルーベリージャム大さじ4、レモン果汁大さじ3、はちみつ大さじ1を入れ、軽く混ぜたら電子レンジで約30秒加熱し、粗熱を取る(加熱すると、レモンの酸とブルーベリーのアントシアニンが反応して変色。鮮やかなラベンダー色に)。ブルーベリーの皮が気になるようならザルなどでこす。
【2】【1】に炭酸水(無糖)250mlを加え、やさしく混ぜる。
【3】グラスに氷適量を入れて【2】を注ぎ、好みのアイスクリーム適量をのせたら、レモンの薄切りを添える。
医師が太鼓判!生活習慣病予防から美容効果まで『レモンの健康効果9』
クエン酸に食物繊維、ビタミンCをはじめ、さまざまなポリフェノールも含むレモンは“栄養素の宝箱”。その健康効果とは――イシハラクリニック副院長の医師・石原新菜(にいな)さんが毎日摂るべき理由を解説します。
●血管を丈夫にし、血圧を下げる
「レモンに豊富なビタミンCには、コラーゲンを生成して血管を丈夫にする効果が、クエン酸には血栓をできにくくする効果があります。さらに、血圧降下作用があるルチンや、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの酸化を防ぐエリオシトリンも豊富です」(石原さん・以下同)
●血糖値や中性脂肪を下げる
血糖値を下げダイエットに有効な成分も。「食後血糖値の急激な上昇を抑えるペクチンや中性脂肪を減らすヘスペリジンも豊富」。
●腸を元気にして免疫力をアップする
水溶性食物繊維の一種・ペクチンは、善玉菌を増やして腸内環境を整え、免疫力を上げる効果が。「レモンの薄皮にはこのペクチンが豊富。便秘に悩んでいる人は意識して摂取を」。
●むくみを軽減する
「ポリフェノールの一種・ヘスペリジンが、腎臓の酵素に働きかけナトリウムイオンの量を調整。むくみを軽減するとされています」
●脂肪肝を予防する
皮に多く含まれるエリオシトリンは優秀。「前述の血圧を下げる効果のほか、脂肪肝の予防や、中性脂肪を下げるなどの効果も」。
●尿路結石を予防する
「果汁に含まれるクエン酸には、結石の一因であるシュウ酸とカルシウムの結合を防ぐ効果が。またレモンなどの柑橘類に豊富なフラボノイドは、腎臓病の進行を抑制するという研究結果も」
●骨を丈夫にして骨粗しょう症を予防する
骨の主成分・コラーゲンを生成するビタミンC。「1~2か月に1個レモンを摂取する女性より、2日に1個摂取する女性の方が、骨密度が高いという研究結果も」。ちなみにビタミンCはアルコールの分解を早めるので飲酒のお供にも◎。
●しみ・しわ・たるみを改善する
「ビタミンC、クエン酸、ルチンは強い抗酸化作用があるため、老化の原因となる活性酸素を除去。肌の新陳代謝を促進させます」
●疲労回復・リラックス効果がある
クエン酸には、疲労の原因となる体内の乳酸を分解する効果が。また、爽やかな香りの成分・リモネンには、リラックス効果があるという。「夜、レモン入りのハーブティーなどを飲むと、睡眠の質を上げられますよ」。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2024年7月4日号
https://josei7.com/
●酢専門店直伝の「レモンビネガー」の作り方 アレンジでアイスキャンディーやドレッシングにも