兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第257回 神経内科で詳しい検査】
すっかり立てない、歩けない状態になってしまった兄。氷のように冷たい主治医の財前先生(仮)の診察では、目立った異常はないとのことでしたが、お願いして、同じ病院の神経内科を受診することになりました。車いすもリクライニングができるタイプに変更。ケアマネさんやヘルパーさんの関わる機会も増え、兄の在宅介護体制も整ってきたようです。

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グレードアップ車いすで快適受診
神経内科を受診してまいりました!
広い廊下の両側に診察室の扉がいくつも並び、通路の真ん中にはソファがずらりと並んでいました。患者は各々の診察室の扉前のソファで待機しております。いつも通院している同じ病院なのに、精神科のやや閉鎖されたフロアとはまったく違い、人通りが多く賑わっている印象でございました。車いす用の場所も明示されていたので、戸惑うことなく待機できます。しかし診察室前で約2時間も待たされました。兄はリクライニングできる車いすでずり落ちることなくおとなしく座っていてくれましたが、そばにいた車いすのご老人は「まだかぁ? なんでこんなに遅いんだ? 順番が抜かされてるんじゃないのか?」と付き添いの息子さまらしき人に何度もこぼされており、わたくしも大きく共感いたしました。
一つ前の患者さまが診察室から出て来られて、「次だわ」と思ってから30