兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第250回 バスで兄が暴言爆発】
若年性認知症を患う、ライターのツガエマナミコさんの兄は、「穏やかな性格」な、はずでした。しかし、病気が進行するにつれ、拒否や暴言が強めに出てくることが多くなってきました。そして、ついに公共交通機関を利用中に、マナミコさんを大いに困らせる事態になってしまったというのです。

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財前先生(仮)への通院のときに
ショートステイで楽しい時間が増えるほど、兄が家にいる辛い日々とのギャップにメンタルの調整が追いつかなくなっているツガエでございます。
最近、入浴拒否が増え、そのほかの場面でも怒りっぽくなった兄ですが、先日の通院日、行きのバスの中でついに人前で暴言を吐かれてしまいました。
わたくしが座席をどこにしようか少し迷っている間に、兄が後部の方にある通路の階段に座ろうとしたので、「違う違う。そこは席じゃないよ、こっちこっち」と手招きをしたのですが、なお階段に腰を下ろそうとするので思わず袖をつかんでしまいました。「こっちに座ろう」と空いている椅子の方へ引っ張ったところ、拒否が出て兄は階段に固執しました。「ここは座るところじゃないから」といってもわかってもらえず、少し強めに体を誘導しようとしたところ、「なんだよ、痛いな!」と大げさに痛がり、「バカヤロウ!」「