「左頬にある500円玉大のシミ」に悩む50代女性の美容皮膚科治療に密着!診断結果や治療の種類、価格を大公開
鏡を見るたびに気になる、顔にできた「シミ」。一度できてしまうとセルフケアで消すことはなかなか難しい。いざ皮膚科や美容皮膚科で治療しようと思っても、クリニックの数が多く、どこに相談したらよいのか悩んでいる人も多いはず。クリニックではどんな治療ができるの?シミ取り治療の予算は?本当に安全?あなたの悩みを解決するため、代わって診察を受けてみた。
教えてくれた人
小林美幸さん/美容皮膚科医・聖心美容クリニック熱海院院長、田中優子さん/皮膚科医・田中病院院長
美容皮膚科でのシミ取り治療を実体験してみた!
500円玉大の大きなシミに悩むAさん(51才・主婦)。
「25年前の出産時にできた小さなシミが、ここまで大きくなってしまいました。長年、何種類もの美白コスメやシミ取りクリームを使い続けていますが消えません」(Aさん・以下同)
これまで病院でのシミ取りは、「何十万円もかかりそう」「なんとなく怖い」と躊躇(ちゅうちょ)していたAさんだが、子供の独立を機に「これからは自分にお金をかけたい」と、聖心美容クリニック名古屋院に相談に訪れた。
受付を済ませて個室に移ると問診票を渡され、肌の悩み、病気やアレルギーの有無、服用している薬やサプリメントなどについて詳しく記入した。
その後、メイクを落としてVISIA(ビジア)という肌画像診断機で顔の正面・左右を撮影。カウンセリング室に入ると、美容皮膚科医で聖心美容クリニック熱海院院長の小林美幸さんが笑顔で迎えた。
問診:シミが濃くなった原因は?
いきなり、「先生、このシミを何とかしたいんです!」と言うAさんに、「いつ頃からありますか?」と落ち着いたトーンで問いかける小林さん。
問診票を見ながら、「夜のメイク落としが乳液タイプで、朝は洗顔料を使わないことと、化粧水は手のひらに伸ばしてつけるのは、とてもいいですね」とほめた後、小林さんはこう切り出した。
「クリームなどは力を入れて塗り込んでいませんか?」
驚いたAさんが、「はい、シミに効果があるといわれた基礎化粧品を“シミよ消えろ!”と念じながら一生懸命つけてます」と、自信ありげに答えると、
「あ~。特に頰のあたりに摩擦による肌ダメージが見られますね、それはシミを濃くする原因になりますからやめた方がいいですね。有効成分が入っていても、皮膚が動くほどの力で塗るのは逆効果。やさしく肌にのせ、自然に浸透させることが大切です」
と小林さんに諭され、「かえってダメージを与えていたとは…」とうなだれるAさん。
診断結果:3種類のシミが点在、レーザーか光治療か?
続いて、上の画像を見ながら、小林さんは続ける。
「右頰の大きなシミ【1】は老人性色素斑(日光性黒子)といって紫外線が原因のもの。頰の赤みの下にうっすら茶色くなっているのが肝斑(かんぱん)です【2】。さらに、その周囲の小さなシミ【3】は、触ると少し盛り上がっている脂漏性角化症です」
なんと、3種のシミが頰に点在しているとの診断が!続けて小林さんは治療法の説明に入る。
「【1】だけ取るならレーザー治療ですね。ダウンタイムは2週間ほどで、かなりきれいに取れますよ。【2】【3】も含めて一度に治療するなら光治療がおすすめ。【1】はかなり薄くなり、肌全体を美白できます。【3】は一般皮膚科で保険治療が可能です」
美容皮膚科でのシミ治療は、ピンポイントでシミを取るレーザーが最多の67%、平均2万5666円の負担という。真剣に聞いていたAさんの場合も、レーザー治療を選択すれば2万4750円、光治療なら3万800円だという。
「実は5万円くらいかかるかなと思っていたので、半額ほどだとわかって俄然やる気になりました! 先生、予約はできますか?」と、Aさんはその場で予約。
レーザー治療にするか、光治療にするかは、もう少し検討してみるそうだ。
シミ取り治療を徹底比較「レーザー・光治療・内服&外用薬」
Aさんが選んだ治療の種類や価格とは?