50代女性の半数が悩む＜肌のシミ＞手っ取り早く隠すコツは「コンシーラーはシミより小さめに」
ふと鏡を見た時、シミが目立ってきたような――。気になるシミ対策は紫外線が本格化する前にしておきたいもの。最近では、シミ取り治療を行うクリニックも増えているが、保険適用になるのだろうか？ 専門家にシミに関する基本を教えてもらった。コンシーラーを使って自然にカバーする方法も合わせてご紹介する。
教えてくれた人
田中優子さん／皮膚科医・田中病院院長、増田相子さん／ハーバー研究所美容部マネージャー
50代女性の半数がしわ・シミに悩んでいる
暖かくなってきてお出かけ気分が盛り上がっていても、ふと鏡を見るたび、「これさえなければ…」と、あなたはため息をついていないだろうか？
無添加化粧品の『ハーバー』による「最近1年の肌の悩みや不調」の調査では、1位のしわ・たるみとほぼ横並びでシミ・くすみがランクイン。3位の「乾燥」以下を大きく引き離した。50代以上の順位も同じだった。
いずれも肌老化によって現れてくる症状だが、シミは徐々に濃く、大きくなってくるとメイクで隠しきれなくなり、即座に取り去りたいと思うものだ。
皮膚科医で田中病院院長の田中優子さんのもとにもそんな悩みを持つ人が多く相談に来ているという。
「美容皮膚科にシミ治療に来る人で最も多いのは、50代の更年期世代の女性。女性ホルモンの変化によってできる肝斑（かんぱん）を隠そうとして化粧が濃くなっているのを自覚し、治療を希望するのです」（田中さん・以下同）
この世代は若い頃に浴びた紫外線が原因で、大小のシミが点在している人が多いという。
「一般的なシミの場合、美容目的の治療になるため、保険適用外です。しかし、高齢者に多い顔や手にできる少し盛り上がったシミの場合は、脂漏性角化（しろうせいかくか）症というイボの仲間なので、これを取って若く見せたいという美容目的であっても、保険適用の治療が受けられます。ただし、病変の除去のみなので、治療後の美しさを求める場合は、自費診療も選択できます」
シミの種類によっては保険適用され、併設の美容皮膚科では、最新医学の力で劇的な改善が期待できる。
ため息をついて悩んでいる時間こそもったいない。いまこそシミ取り、考えてみませんか？
シミを自然にカバーする「コンシーラーの上手な使い方」
シミの存在をすぐに消してしまいたいなら、メイクで隠すのが手っ取り早い。そこで重要なのがコンシーラーの塗り方だ。
「コンシーラーは、カバーしたいシミよりひとまわり小さめに使用するのがコツ。シミと肌との境目を、放射線状に指でポンポンとなじませると、コントラストが目立たず、自然にカバーすることができます」（ハーバー研究所の美容部マネージャー・増田相子さん）
シミをカバーしながら自然な印象に仕上げるイチオシコンシーラー
『パーフェクトカバーコンシーラー』
SPF27/PA+++ ナチュラルベージュ02 2420円／ハーバー研究所
取材・文／山下和恵 デザイン／功野真亜知
※女性セブン2024年4月18日号
https://josei7.com/
●中高年のNGメイク「シミやしわを隠すつもりが厚塗りに」正しい方法をプロが伝授！
